十一話 自分のダミー
迎えのヘリが来た
意外と早かったなと私は思った。恐らく無線で自分の基地の指揮官と話したのだろう
「では……私はこれで」
「また遊びに来てね?」
「ニキータ指揮官、今度はプライベートで行きますよ」
と言い残してヘリに搭乗した
「M4……って寝てるわこいつ」
「ZZZZzzz……」
「……まるで子供だな」
「……聞こえてますよ」
とむーとほっぺを膨らませながらM4は起きた
私はM4の膨らんだほっぺに人差し指で押す。そしたらスーと抜けていった
「はは。今の顔のままでいい。その方が綺麗だ」
「な―――!も、もう知りません!着いたら起こしてください!」
と顔を赤らめながら寝てしまった。
はて、綺麗意外何も言っていなのだがな
「着いたぞM4……M4?」
「…………」
そのままガチで寝たそうだな……スヤスヤ眠ってやがるぜ
優柔不断な隊長とはまさにこういう人形なんだな
「仕方ない。これで我慢してくれ」
私はM4をおんぶした。抱っこだと何言われるか分かったものじゃない
そして降りたら
「MPi〜!」
SOP IIは相変わらずの元気だグハッ!?
SOP IIもM4と同じことしてきやがる……案外こういうのは似た者同士な気がしてきたぞ
「全く……大丈夫だった?」
「あぁAR-15。全く問題なかった」(と言いつつ心臓まで数センチ弾がずれてたら機能停止したとは言えない)
「ふん……次は気をつけなさいよ」
「AR-15がツンデレだ」
「……黙らないと私の弾をあんたの顔にぶち当てるわよ?」
「……ヒエッ」
SOP IIは直ぐに黙った。やはりお姉さんキャラがあるなAR-15は。こんなお姉さんが居たらの話だけど
「なんだ、帰ってたのかMPi。なんかペルシカからまた呼ばれてたぞ」
……へ?また?何で?
I.O.P社
「あぁ、きたきた。大丈夫?って言ってもMPiの事だし大丈夫か」
おいそれどういう意味だ
「今日はね、貴女にピッタリの"ダミー"を作った。これで作戦の幅が更に広がるんだけど。使ってみる?」
「あぁ。……ダミーか。自分の姿が出てくるのか?」
「正解。貴女に従って行動する。まぁ、使ってみれば分かるよ」
そして戻ってきた訳だが―――
「……これがダミーか」
最初は何の変哲もないただのマネキンみたい……だが
「…………」
「わ、動いた」
そのダミーは自分の姿そっくりになって出てきた
「…………」
「へぇ……これがダミーか……確かに作戦の効率の幅は確かに上がるな。戦闘も一人でやるより余程楽になるだろうな」
と自分のダミーはアサルトライフルを横に構えた
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