十三話 お話(意味深)される
「な……MPiが居なくなった!?」
「コクコク」
このダミーら……確かに他のダミーとはぜんぜん違う……ちゃんと報告も出来るし、考えて行動もできる
ただ、さっきの報告は『MPiが行方不明になった』と言う報告だった
ダミー等曰く、MPiはダミー達を帰還させた後、一体無線に出なかったため、探したがその後の動向が掴めていなかった
「そうか……捜索はしたのか?」
「コクコク」
マズい……これは真剣にマズい。自分でもマズいと思っている!
今この状況だけど自分の名前はブリッツ・ホルベンだ!ほんとに今更だけど!
俺はこれからどうするかを考えた……が
「ア”ア”ア”ア”!一体どういう判断を下せば良いんだよ!MPiの位置も分からないし……信号は何故か受信できない……そういう場所に連れて行かれたか、あるいは信号をわざと切断されたかだ。……何処に居るんだMPi-K……」
―――???―――
「じゃあ……話してくれる?貴女が手にした情報を」
「……なんの情報だ」
「貴女が一番知ってるはずよ。何を手にしたの?」
……ああ。あれか。鉄血の情報か。"例の実験"の
「"傘"……知っているのはそれだけ」
「"傘"……ね。それも知りたかった情報よ。でも、知りたいのはそれじゃないわ」
「……何だよ?はっきり言ってくれないとこっちも分からん」
「"貴女の真の情報"……それが欲しいわ」
「……それは出来ない」
何故自分の素性を教えなくちゃならない……教えたって意味のないはずだ
だがこのHK416っていう人形……こういうのには突っかかって来そうだな
「そう……どうしても教えることは出来ない?」
「出来んな」
「……そう」
……これから開放してくれると有り難いのだが
「なら教えてくれるまで"尋問"するわ。45来て」
「はいはい……忙しいね416も」
「ごちゃごちゃ言ってないで準備して」
416がタオルを。45と言うや奴が水が入ったバケツを用意していた
「ねぇ。ほんとにやるの?」
「当たり前でしょ。吐かせるにはこれぐらいやらないと……これを顔に掛けて」
45は私の顔にタオルを掛けた
「そろそろ尋問に入るけど……吐く気は無いかしら?」
私は首を横に振る。無い……それ一択だ
私の過去を知って何になるんだよ!
「そう……じゃあ、"死なないでね"?」
と416は水を顔に落としてきた……
この拷問方法知ってるぞ!タオルが水で濡れて息ができんくなるやつだ……!
「ほらほら……顔を動かさないと死ぬわよ……?」
私は顔を左右に動かす。こうでもしないと息が出来ん!死ぬ!
それが三十秒ぐらう続き
「……これぐらいかしらね」
「ガハッ……!ゴッホ……ゴホ……!」
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