十五話 放浪と出会い
「……何もない」
私は一人で歩いていた。何もない……只の道を
監禁されて身体的にもボロボロだ……416、次会ったら後悔させてやるからな……覚悟してろ
9と45は……どうでもいいわ。
濡れた軍服も……どうしましょうか……
「っと、廃墟があった。使わせてもらおう」
私は使われていない建物で少し休む
濡れた服を乾かしたいからだ
「……誰も居ないとは言え、こんな格好するのは恥ずかしいな……」
私は軍服を乾かしている。今の自分の姿か?下着だけさ。
今まで知らなかったが色が……黒なんだな自分
「……これを気にしてると自分が軍人じゃ無くなる気がしてきた」
自分は元軍人だ……!このぐらい何だって言うんだ……!
……乾かすのに時間が掛かるな。この時間なにしよ。あ、布団敷いて寝るか戸締まりして
「布団を敷いて……これでいいかな?お休み……」
私は布団の中でくるまって寝た
外で動く影も知らずに……
「ん……誰か居るのか?」
私は物音で目が覚めた。すると
「動かないで」
「ぐっ……!?」
身体が突然動かなくなった。いきなりだ。
「ふぅ……大丈夫、敵意は無いわ。私はAK-12よ。すこーしお借りするけど良いかしら?」
「えぇ……まぁ別に私の家じゃないし……良いと思う。多分」
「まぁ良いわ。AN-94!借りていいって」
「さっき聞いてたが」
AK-12とAN-94……?どっちも知らないな。(そりゃ時代が違うからね!)アサルトライフルみたいだ
「さてさっきはごめんなさい。開放するわ」
と謎の呪縛?から開放された。
「あの……服を取りたいので少し向こうを向いててくれませんか?」
「え?まぁ良いけど」
AK-12は向こうを向いたがAN-94は……
「ジー」
なんで私を見る……
「AN-94、はしたないわよ」
「うぐっ……ごめんなさい……」
気まずい雰囲気だが、AN-94も向こうを向いてくれたお陰で軍服は着れた
うん!乾いてる!問題なく着れた
「あら、格好良くなったじゃない。……はーん、貴女例の人形ね?」
「と……言うと?」
「人形の動力に必要なコア……それが心臓だからね貴女は」
「な―――!」
AN-94は初耳だみたいな顔をした。AK-12は何も教えていなかったのだろうか
「心臓……何故」
「それは分からないわ。そこから先は完全極秘事項でロックが掛けられてる……それも厳重のね」
「その戦術人形が」
「眼の前に居るわ」
AK-12とAN-94は私を見てくる
ってか、私何かの実験の被験者だったのかもな……それにまさか乗り移ったとでも……?
分からない……何もかも全て……
「……それで、そんな貴女にお願いしたい事があるんだけど」
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