ハーメルン
東ドイツ軍兵士はMPi-K戦術人形になって戦う
二十話 新しい戦術人形




「新しい戦術人形が来る……か」

俺は新しい戦術人形の資料を見る

「ほうほうMPi-AK-74か……って事はMPi-Kの姉妹か……?まぁ、重大な作戦の前に来てくれたのは有り難いな」

と言いながら俺はMPi-AK-74の資料を閉じた




「指揮官、宜しくお願いします。MPiお姉様は居ますか?」

「あぁ……今は後方支援中だ。もうそろそろで帰ってくるだろう」

「分かりました。私は何をすれば良いでしょう?」

「えーと……今日は休憩でもしてくれ。折角来たんだ」

「分かりました」

MPi-AK-74は指揮官室から出て行った

「にしても……お姉様か。てっきりAK-74と姉妹かと思ったが……MPi系統で言うならKの方が姉で74の方が妹か……大変だぞMPi-K」





後方支援完了

「まぁ……簡単でしたね」

「そうですね。後方支援なんて戦場と比べれば簡単な方です」

MP5と他の人形と後方支援に回っていた私

と指揮官が無線で呼んできたな……何があったのやら





「指揮官。何かありましたか?」

「あぁ。今日さっきなんだが、新しい人形が配属された。お前の妹と思っても良いぐらいのね」

「はい……?」

「……ともうそろそろで来るな」

と外から『ドダダダ!』と走ってくる音が聞こえ指揮官室の扉が開いた

「お姉様!!」

と開いたのは自分と同じ制服を着て、DDRの国旗の紋章が付いた人形

「えーと……貴女は?」

「MPi-AK-74です!MPiお姉様、会えて良かったです!」ギュッ!

「……ゑ?」




「成程……私と同じAK系統のライセンス生産人形と」

「そうみたいだ。まぁMPi姉妹頑張れ」

(只でさえ元の世界で兄弟も居なかったのに?)

「…………」ギュ

「もうすかっり懐いてるな。兄弟でも居れば俺も分かるんだけどなぁ……」

「……行きますよMPi-74」

「はーいお姉様〜」

俺が思ったことを言おうか?

「……姉妹の愛は凄いな」

もうこれこそ姉妹の鏡だろう。G36やG36cがいい例だ

「ご主人様、さっきMPiと一緒に歩いていたのは?」

「あぁ。MPiの妹だ。MPi-AK-74。MPi-Kが姉、MPi-74(長いから略す!)が妹だ」

「確かにそっくりでしたね。姉妹銃ですか」

「G36やG36cみたいなもんさ」

「私はG36cが一番です……まさか、手を出そうとか考えていませんよね?」

「ご冗談を……手を出す勇気すらない」



「MPiお姉様、私のここ触ってください」

「へ?コアの位置を?」

私はMPi-74のコアがある部分を触ると

ドクン……ドクン……

特徴的な心臓の音が聞こえた

「……まさか」

「はい……私もお姉様と同じ"心臓"です。死んでも、替えは絶対ありません……」

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