ハーメルン
サイバーだけどパンクでなし―211×―ルームランナーズ
4つの力が一つになって!!
「……うん、やはりあいつで確定だな」
万国通りの奥底にて出会った、その触手系淫魔アンドロイドは、おそらくはこちらを狙った犯人で相違なさそうだ。
実際にそのアンドロイドに繋がれた顧客達を観察すると、その顧客はその電脳性交を十分楽しんでいるのか、口からはよだれが照れ、失禁や脱糞までしている酷い有様であった。しかし、それでもその顧客たちはその行為を楽しんだ後、暫くは自我消失状態に。その状態で、まるで操られているかのようにフラフラと野良のネット回線へと電脳を繋げに行くという奇妙な行動をしていることが分かった。
そして、どこに接続しているかを調べてみると、結果として大正解。そいつらは裏ネットの掲示板にて、コノミチャンネルの大雑把な特徴と、それにコノミの大雑把な位置情報(つまりはこのサイサカ周辺に住んでいることまで)を送付したうえで、ハッキング及び調査、さらには誘拐依頼まで貼り付けていたのだ。
つまり、この巨大触手淫魔アンドロイドが、こいつらを操り洗脳しているのはほぼ確実であり、こいつが黒な確率は100%だ。もっとも、こいつらがなぜそんなことをしているかや、こいつら自体が本当に黒幕かなんて言うのはわからないが。
ここであったが100年目、ここ数日さんざん手間をかけさせてくれたお礼をたっぷりしなければならない。
「……でもまぁ、野良で洗脳もどきなんて面白い技術をやってるやつがいるんだ。
少しその電脳と仕組みについて、手間賃代わりに見せてもらうとするか」
かくして、自分は事態の解決及び犯人(犯機)への懲らしめのため、ゆっくりと、そしてふらふらと近づいてみる。
イメージとしては彼女の顧客として、周りにたむろしている電脳セックス中毒者と同じような感じでだ。
幸い、彼女たちというか、この機体は電脳端子さえ取り出せば電脳コードをつなぎ、勝手に彼女たちの内部へとつなげてくれるという仕組みなようだ。
なればこそ、このように近づけば、ほとんどまともな自我すら残ってなさそうな彼女たちでは、おとなしく自分を客とみなして電脳接続しようとしてくるであろう。
そしてその隙をついてこちらは、この解析用機械へと接続!存分にその電脳や洗脳を解析させてもらうこととしよう!
なぁに!こいつらがコノミを恨んでいること自体は何となく察しているが、自分はほぼ無関係な一般人だからな!
まさか、かつてあの1回しかまともに顔見せしていないのに、このアンドロイド共が自分の顔なんて覚えているわけがない。
ここは存分に、不意を突いてその電脳をいじりつくしてやるぜ!
〈あああぁぁぁぁ!オまエは、……コろス!殺す、korosu,ごろずぅぅぅぅ!!〉
〈あ、あぁ♥あなたは…私たちにやさしくしてくれたあの人間♪ぶ、蛾いじゃなnoniありgatと宇♪お礼に、たっpりサービスしてあげるnenenenenene!!!〉
〈ああ、ご主人様、マスター、ああ、あぁぁぁぁぁああ!!!!!!〉
〈いぎ、あは、おごごぽポポポポピピピピピピ???〉
〈電脳連結状態・エラー発生。
緊急事態・自己保全のため、緊急的に対象を無力化、あるいは排除します〉
さすがアンドロイド、記憶力も抜群っすね。
そんな自分の甘さをとがめるかのように、その巨大な触手系暴走アンドロイドは、無数の顧客どもを巻き込みながら、こちらへと襲い掛かってきたのでした。
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