第017話:混ぜるな危険
『わたし』たちが星見町に着いたときには、戦いは始まっていた。真ドラゴン率いる
量産ゲッターG、メタルビースト、インベーダーが街を破壊しつつ、同時に連邦軍と、そしてガルファ機獣に攻撃を仕掛けている。
一方のガルファだが、真ドラゴンどもや連邦軍とも戦いつつ、こちらも街を破壊するのを忘れてはいない。ときどき素体タイプのガルファ機獣が、思い出したように自動車や建設重機などと融合し、大型の機獣に姿を変えたりする。
劣勢なのは連邦軍だ。既に多数のジェガンが擱座し、脱出を余儀なくされている。爆散した機体もある模様だ。戦闘オペレーター兼通信士のアヤメが、その連邦軍に通信を入れる。
『こちら車弁慶隊です! 連邦軍は後退して、支援をお願いします!』
『こちら連邦軍極東支部、第132-BD中隊! 済まんが後は頼む! 市民のシェルターが1つ破壊されている! 我々は避難民を護衛しつつ後退する!』
『了解です! 後は任せてください!』
『それと……』
連邦軍の隊長は、続けて語る。
『敵中に孤立している、あの青い特機! あれは味方らしいんだが、何を間違ったか子供が2人乗っている! 支援をしてやってくれ! 電童、とか言うらしい!』
【了解した、と返答を】
『こちら車弁慶隊、了解です!』
うん、居るんだよ。ガルファの素体機獣とインベーダーを相手取って、八面六臂の奮戦をしている青い拳法ロボが。
【機動部隊、順次発進。あの孤立している青い特機、電童をまずは救出し、雑魚から叩いて行くぞ】
『了解だぜぇ! シロウ、ヒュッケバインNext! いっけえええぇぇぇ!!』
『ゲッターチーム、真ゲッターロボ! 出るぞ! おおおうりゃあああぁぁぁあああぁぁぁ!!』
真っ先にシロウと竜馬たちが飛び出して行く。それを追って、アムロ大尉たちが出撃した。
『アムロ、リ・ガズィBWS! 行きます!!』
『シャアだ。リ・ガズィBWS、出るぞ!』
『カミーユ、Zガンダム! 行きます!』
『ファ、百式R! 行きます!』
更に続いて、マジンガーチームとグレンダイザーが発進する。
『マジンガーZ、兜甲児! 行くぞ! マジーン、ゴオオオォォォ!!』
『グレート、剣鉄也だ。出るぞ。マジーン・ゴー!!』
『シロー少尉、イチナナ式だ! 発進する!!』
『デューク・フリードだ。ダイザー・ゴオオオォォォ!!』
そして『わたし』も、『飛行ワンセブン』形態でシグコン・シップを離艦する。そして敵中へと吶喊し、『戦闘ワンセブン』形態に変形すると周囲の雑魚敵を叩き潰し始めた。
同時に『わたし』は、各員に通達する。
【あのガルファ機獣には、素体タイプの奴の話だが、嘴や爪を突き立てられるな。見たところ、奴らはそうやって機械やら何やらと融合同化して、巨大化する能力を持っている。
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