第5話 直哉くんは分からせたい
拝啓。
今世の辰彦さん、朱莉さん、あの世で元気にしてらっしゃいますか?
俺はめっちゃ元気です。
今日も可愛い双子とサッカーをして遊んだ後に、側使の理子さんに勉強をしこたま仕込まれて大変でした。
最近理子さんの扱いが雑になってきており、俺としても楽な限りです。
お堅いのは嫌いなんだよね。
双子ちゃんも最近は元気にしており、俺としても安心です。
時折り、目線から悪寒を感じるのですが、俺の気の所為ですよね?
後ろから刺されないよね?
とまあ、こっちはこっちで元気に生きて行くので、あの世でよろしくやってて下さい。
それでは、また来年のお盆に来ますね。
p.s お母さんの実家の宝剣って奴に手を出す事をお許し下さい。
俺の術式で再現出来る様にするだけなので、あの世でジッとしといて下さい。
ほな、また プシュ!例のコーラを開ける音
「さてと、ほんなら帰ろか」
「分かりました」
「あれや、帰りに飯屋寄ってくれへん?新作の海老カツ丼食いたいわ」
「仕方ないですね」
どうも、禪院龍人10歳です。
本日は両親の墓にお参りに来ております。
いやー、人の成長って早いね。
俺気付いたら10歳やんか。
時間の流れの速さに2万回驚いたよね。
この前なんて、先生から免許皆伝を言い渡されちゃって、もう大変である。
先生が免許皆伝を伝える時は、俺が1級術師レベルになった時だって先生言ってたから、そろそろ炳に所属する為の試験的な奴があるんだよな。
何だよ炳って、暴力集団かなんかかよ?
術師集団だからそんな変わんなかったわ。
1級術師かぁ。
なんだっけ、先生が言ってたなぁ。
呪術師は4級から1級、そんで規格外の特級の7段階に分けられてるんだったか。
1番下の4級から、3級、準2級、2級、準1級ときて、事実上の最上位である1級と続くんだよな。
ややこしいわ。
しかも特級は3人しか居ませんってなんやねん。
特級希少種すぎやしやせんか?
てか1級術師って、ワートリで言うところのA級隊員とかでしょ?
やだよ、そんなの。
俺はイコさんになるんだからB級くらいの2級術師で居たいのに。
それこそ特級とかマジ論外だよね。
あれ?
でもイコさんって攻撃手6位だし、単体性能だけ見たらA級レベルじゃね?
ああ、なら別に1級になっても良いか。
そっちの方がお賃金が一杯貰えるしな。
うおおおおお、イコさん鬼つええ!
このままA級にまで昇り詰めてやろうぜ!
んじゃ、禪院家出て行くまで炳に所属すれば良いか。
悩み解決ー。
試験がなんぼのもんじゃない!
炳の奴ら全員ボコしてやるわ!
禪院だけにな!(激うまギャグpart2)
あ、でも直毘人のお爺ちゃんはこの前焼き肉連れてってくれたから、ボコさないよ♡
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