聖域での出会い
私たちが扉をくぐるとそこにいたのはさっき戦ったヴァイオレットさんだった・・・
シド「やぁ、もしかして君が呼んだのかな?」
アウロラ「呼んだ?そんなつもりないけど?でもさっきの戦いは楽しかったわ。」
アン「それは嬉しいわ。こっちも楽しめたしね。」
アウロラ「記憶は不完全だけどきっとあなた達が一番強いわ。」
光栄ね。
アン「扉に付きまとわれて入ったらここだったけど出る方法ってわかりますか?」
アウロラ「よくわからないわ・・・私も出た記憶がないの。」
シド「さっき戦ったのに?」
アウロラ「気づいたらあそこにいたの。」
そうかぁ・・・
アン「こうなったらしらみつぶしになりそうだね・・・」
シド「来た道を戻ってみるか・・・」
アウロラ「待ちなさい、今あなたたちの目の前にいる美女はどんな格好をしてるでしょう?」
シド「拘束されている。」
アン「昔みた漫画みたいだね。」(デスノートのミサ)
アウロラ「漫画?」
アン「ごめんこっちの話。」
シド「修業じゃなかったんだ。」
アウロラ「変わった修業方ね。」
シドが剣で拘束を解くとヴァイオレットさんはすぐに服を着た状態になった。
アウロラ「1000年ぶりの自由ね。さて目的は一致しているわ。貴方たちは脱出、私は解放、でしょう?」
シド「まぁ、そうかな。でもここから出たことないんでしょ?」
アウロア「でも解放の方法はわかる。この聖域は古の戦いで作られた記憶の牢獄・・・中心にある魔力の核を壊せば私は解放されるわ。」
アン「私は?」
私とシドは?
アウロア「核を破壊すれば何もかもが消えるわ。貴方たちも出られるわ。あと気づいてると思うけど魔力は使えないわ。ここは中心に近いから練ってもすぐに吸収されるわ。」
試しに私たちも魔力を出すといった通り吸い取られた・・・強欲の瞳より強いわね・・・
シド「まぁ、大丈夫でしょ。壊すのは得意だから。」
アウロラ「あら頼もしい、ちなみに私はか弱い乙女よ。一度ナイト様たちに守られてみたかったの。」
アン「私は女騎士?まぁいいけど・・・解放されたらどうなるの?」
アウロラ「消えてなくなるわ。」
守られる態度じゃない・・・けどいいか・・・
そうして二人で扉をくぐると植物の生い茂る庭に来ていた。整備されていて綺麗だけど人工なのが見え見えな庭・・・そこで泣いてるのは・・・
シド「子供のころの君?何で泣いてるの?」
アウロラ「おねしょでもしたんでしょ。」
アン「で、ここからどうすれば・・・」
アウロラ「先に進むには記憶を終わらせる必要がある・・・」
その瞬間ヴァイオレットさんは子供のころの自分をビンタした。
シド「酷くない?」
アウロラ「いいのよ、自分だし。」
そんな会話をしていると空間がひび割れて・・・
アン「今度は偉く荒廃してるところにきたね・・・」
死体が大量に散らばっている場所に来た・・・
そうして歩いているとまた泣いている子供のヴァイオレットさんがいた。
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