陰で動くロマン
そうして斬られて生徒会長含めた全員が去った後、私たちは魔力を循環させて心臓マッサージの要領で胸をぶっ叩いていた・・・
アン(動け!動け!)
ドクンっ!
アン「ふう!!」
シド「あぁ!ふっ・・・上手くいったな・・・モブ式奥儀十分間のハートブレイク。」
魔力で血流を正常にしてその後で蘇生するハイリスク奥儀・・・でも私たちはロマンのためなら命だって惜しくはない。
シド「魔力は阻害されてるけど細く加工すれば問題なさそうだね。」
アン「せっかくのロマンある仕掛けを無理に突破するのも無粋だしね。」
私たちは傷を魔力の糸で縫い付けて塞ぐと屋上に向かう。
アン「着々と集まりつつ騎士団・・・そして大講堂に集められた人質・・・」
シド「警備も全滅だしこの魔力封じのせいで突入をためらっている・・・この展開はテンプレで悪くない・・・」
アン「隠れている生徒を見つけようとしているテロリストも深みがあっていいじゃない・・・」
アン・シド「感動的な光景だ・・・」
そして屋上で見下ろす陰の実力者である私たち!
シド「素晴らしい・・・アンと一緒に書き出したやりたいことリストがまた一つ達成した・・」
まぁ、不満があるとすれば創意工夫があっても美的センスに欠けるところかしら?
シド「黒いロングコートやボディースーツは夜だからこそ映えるのに・・・!」
アン「あんなのただのカレーうどんを食べるのに白い服を着てくる場違い人間のファッションになってしまうじゃない!」
私たちはちゃんと美を守った行動をする・・・つまり、
アン「陰ながら潜入してテロリストを倒す凄腕スナイパー・・・一度やってみたかったんだよね!」
シド「アン、赤井〇一好きだよねー。」
私たちはスライムの弾丸で次々と敵を倒していく、
シド「ん・・・?不用心に歩く桃色髪の・・・あれシェリーじゃん。」
シドが強化した視力でシェリーを見つけたみたいだ。
アン「私のモブ直感が告げている・・・おそらく彼女が今回の主役キャラ・・・そしてシェリーを追おうとしているそこらの奴とは比較にならない魔力のやつがネームドキャラだね。」
シド「ネームドを殺すのもまたネームドってやつだね。」
アン「シドはシェリーの目的の達成の補助、私はネームドを倒す。これでどう?」
シド「うむ、では行動を開始しよう。」
そうして私たちは屋上から華麗に飛び降りた・・・やりたいことリストもう一つ達成!
noside
反逆遊戯のレックスはシェリー・バーネットの研究室に入ったまでは良かったが紅の騎士団に邪魔されてしまい目標の物を取り損ねていた。
レックス「ちっ・・・早く追わねぇとな・・・」
レックスは部下を連れて廊下に出て向かおうとしたが・・・
部下「が・・・あ・・・」
部下「げぼっ!」
ドサッ!
レックス「何!?」
突如部下は首を切り裂かれて倒れてしまったのだ。
レックスはなんとか魔力で視力を強化して見えたのは部下の首に細い糸・・・ピアノ線が巻き付いたことくらいだった・・・
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