ハーメルン
『私の相棒は猫舌でツンデレ属性である』Byファイズフォン
カイザ
カイザとの接触したその日の夜。
私達の食卓は暗かった。
あの時、カイザに変身したと思われる人物は死んでしまった。
それに対して、罪悪感が強く、私もバディもどうすれば良いのか、ため息を吐いている。
「それで、これからどうするつもりなんだ」
「どうすると言われてもな。
あの時、死んだ犬飼の奴と仲の良い奴はいなかったのか?」
「仲の良い、もしかしたら」
その言葉と共に、園田真理が思い出したように、携帯を取り出しながら、連絡をする。
「それで、お前は何か分からないのか。
あのカイザの事について」
「分からない。
正直に言えば、あの時に聞こえた声が、兄弟の物なのか、疑問だが」
「声ねぇ」
そう、呟きながらも、バディはどこか窓の外を見つめていた。
「明日にでも会いたいって、巧、ごめんだけど」
「あぁ良いよ。
どうせ、暇だし」
その言葉のまま、翌日、私達はそのまま連絡が取れたクラスメイトである里奈と再開する。
その再会は、本来だったら喜ぶべき事だったが、今はそれよりも知りたい事があった。
「ねぇ、教えて。
カイザのベルトは、誰に送られたの」
「カイザの事を知っているの」
「えっうん。
私の所にもベルトが送られて来たから。
ファイズが」
そう言うと、バディはそのまま私を取り出して、見せる。
「そう、真理の所にも、
カイザギアは、最初は高宮君に送られて来た。
そして、カイザギアの最初に犠牲者にもなったの。
そして西田君も」
「たぶん、昨日の奴だろうな」
そう、バディも納得するように頷く。
「詳しい事は先生から聞いて。
皆も、真理に会いたがっているから」
その言葉に合わせるように、キャンピングカーが近づいた。
そのまま、彼女に促されるままに、キャンピングカーの中に入る。
見渡すと、そこには何人かの男女がおり、おそらくは園田真理の言う流星塾の生徒だろう。
そして、互いに事情を話した。
「そうか、君もオルフェノクに襲われたのか。
しかし、よく無事だったな」
「はい、巧とファイズのおかげですから」
「ファイズって、確かカイザの事だよな」
「うん、ここまで一緒に戦ってきてくれたんだよね」
「そうか、おそらくファイズギアとカイザギアでは何か違うんだろう」
「えっそれは、まぁ。
ファイズはフォトンブラッドでしたっけ?
それが、安定して使えて、カイザはその制限はなかったと聞きます」
その言葉に、周りが驚いている。
「真理、なんで、そこまで詳しく知っているの」
「えっ、いや、教えてくれたから」
「教えたって、誰が」
「ファイズが」
「ファイズ?
どういう事なの」
そんな疑問の言葉に対して、バディはそのまま私にコードを打ち込む。
同時に、私はそのまま変形し、立つ。
「えっ」
「携帯が立った!」
[9]前話
[1]次
最初
最後
[5]目次
[3]栞
現在:1/2
[6]トップ
/
[8]マイページ
小説検索
/
ランキング
利用規約
/
FAQ
/
運営情報
取扱説明書
/
プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク