ハーメルン
『私の相棒は猫舌でツンデレ属性である』Byファイズフォン
並列分散
あれから、園田真理達が乗ったキャンピングカーが離れていく。
それに対して、私達は追跡していた。
園田真理の身に危険がないように、心配しながら。
それと共に、真っ直ぐと走っていた時だった。
「おい、聞こえるか、ファイズに、ファイズの装着者」
「これは、カイザからの連絡だ」
それを聞いて、すぐにバディは見つめる。
「オルフェノクの襲撃があった。
合流しようとした流星塾の生徒がオルフェノクだった。
それも敵の手先だ」
「なっ」
その言葉を聞いて、すぐにアクセルを踏む。
見つめた先には、既にカイザに変身していると思われる人物が戦っていた。
前回の、クロコダイルオルフェノクを倒せたが、それでも2人で攻められている事もあってか、かなり苦戦させられていた。
そして、そのまま吹き飛ばされると同時にカイザのベルトが外れる。
そして、その装着者だと思われる人物が既に灰となっていた。
「間に合わなかったのかっ」
「後悔していても、仕方ない!
すぐにでも園田真理達を助けないと」
「あぁ!!」
バディは、そのまま真っ直ぐと、オートバジンを乗りながら、園田真理達に襲い掛かろうとした2体のオルフェノクに向かって、突っ込む。
「変身!」
その叫びと共に、バディは555へと変身し、そのままオートバジンから降り、突っ込ませる。
前回の戦いで既に目の前にいるワニ型のオルフェノク、クロコダイルオルフェノクの強さは既に分かっている。
だからこそ、まずはゴキブリの特性を持つオルフェノクであるゴキブリオルフェノクがバディが戦う。
ゴキブリという特性という事もあってか、その攻撃はかなり素早い。
バディはその動きを冷静に見ながら、その手にはオートバジンから離れる際に手にしたファイズエッジで斬り裂こうとする。
しかし、ゴキブリオルフェノクはそれらの軌道を読み、的確に攻撃を仕掛けてくる。
「ちっ」
思わず、舌打ちをうつバディ。
そうしている間にも、オルフェノク達は、その標的を私達から、園田真理へと向けようとしている。
現状の555では、パワーが足りない。
そして、すぐにコードを打ち込む暇はない為、追加武装を行う事はできない。
どうすれば。
「・・・ファイズのバディ。
使うならば、使え」
「なに?」
聞こえた声と共に、バディの手元に投げられたのは、ミッションメモリー。
それはおそらくはカイザのミッションメモリーだ。
この状況で、一体。
「そうかっ、バディ!
カイザのミッションメモリーを私に装填するんだ」
「何を言っているんだ」
「良いから、早く」
「あぁもぅ」
その言葉と共に、私にカイザのメモリがセットされる。
「「並列分散リンク」」『COMPLETE』
私とカイザの声に合わせるように、555に変化が起きる。
これまでの赤いラインが一変。
まるで、カイザを思わせる黄色いラインへと変わる。
[9]前話
[1]次
最初
最後
[5]目次
[3]栞
現在:1/2
[6]トップ
/
[8]マイページ
小説検索
/
ランキング
利用規約
/
FAQ
/
運営情報
取扱説明書
/
プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク