ハーメルン
『私の相棒は猫舌でツンデレ属性である』Byファイズフォン
決別
555へと変身したバディ。
その実力はかなり高くなっていると言えるだろう。
襲い掛かってきたいオルフェノクは、既に先程の一撃で武器である棍棒が失われており、素手での戦いを強いられていた。
それでも、任務の為か、オルフェノクはそのまま襲い掛かる。
だが、それに対してバディも同じく素手で圧倒した。
それは、怒りから来るのだろう。
恩人であるマスターを襲おうとしたオルフェノクに対する怒りなのか。
一切、反撃を許さないように。
襲い掛かる拳を受け止めながら、蹴り上げる。
「さっさと決めるぞ」
同時にバディはそのまま腰にあるツールを手に取る。
「そう言えば、これって、どう使うんだ?」
「他のファイズギアと同じく、ミッションメモリーをセットするんだ」
その言葉を聞くと共に、そのままファイズポインターにミッションメモリーをセットする。
『READY!』
「そして、足首に装着し、ENTERボタンを押す」
「だったら、これを最初から使わせろよ」
それと共にバディはそのままENTERボタンを押す。
『EXCEED CHARGE』
鳴り響く音声。
それと共に、バディはゆっくりと構える。
その足先にエネルギーが集まるのを確認するように、ゆっくりと構える。
やがて、十分にエネルギーが溜まるのを確認すると共に、走り出す。
真っ直ぐとオルフェノクに向かって。
そして、バディが空中にて一回転をした時に、ファイズポインターから赤い線がオルフェノクに向かって放つ。
それはオルフェノクの体を辿り着くと、円錐型に形を変え、そのまま逃げることを許さない。
迫り来るバディのキックに対する恐怖とバディの気合の入った声が同時に建物に響き渡る。
そして、貫き、必殺の一撃となった。
「やったか」
そう振り返ると、そこにはオルフェノクの姿はなかった。
「あの野郎っ」
「いや、おそらくは大丈夫だろう。
オルフェノクには既にとどめを刺した。
おそらく、それ程長くは保てないだろう」
「そうなのか?」
「フォトンブラッドは、毒だ。
オルフェノクにとっても、人間にとっても」
「それを使えるのがベルトという訳か」
その言葉と共に、変身を解除する。
「巧、大丈夫なの」
「あぁ、けど」
それと同時に、バディは、何か迷っている様子だった。
「バディ、機械である私が言うのもなんだが。
後悔のない方を選べば良い」
「何を言っているんだ」
「マスターと会うのが怖いんだろ。
こうして、オルフェノクの戦いに巻き込んでしまって」
周りをサーチしても、園田真理も啓太郎もいない。
本当に、私とバディだけだ。
「例えオルフェノクだろうと、関係ない。
オルフェノクも人間だ」
「だけど、怪物だろう」
「生物が少し進化した程度で、大きく変わらない。
姿、形が変わったとしても、大事なのは、心じゃないのか」
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