ハーメルン
音速の妹のヒーローアカデミア
ソニックとシャドウとアンジェラ


 シャドウは目を閉じて、自身の胸の内に問う。

 ……いや、もう答えなど、とっくの昔に出ていた。

「……僕は……」












 数ヶ月後……。

「あ〜っ!!! 寝坊したっ!!!」

 グリーンヒルのある一軒家に、アンジェラの大きな声が響く。

 そのままドタバタと身支度を整え、自室から慌てて飛び出したアンジェラは、リビングの椅子に置いてあったカバンを引っ掴んだ。

「……全く、だから昨日早く寝ておけと……」
「……言ったか?」
「言ってはないな。それより、遅刻するぞ」
「う〜、ってか、お前GUNの仕事は?」
「今日は非番だ」
「あ、そうだった。ま、オレも音速だから遅刻はしないけどな」
「でもアンジェラ、お前それで前教授に怒られてただろ」
「あ……」
「忘れてたのかよ……」
「う、ってか、マジでやばい! 行ってきます!」

 ソニックの指摘に本気で慌てたアンジェラは、急いで家を出る。音速のスピードで駆け抜けていったので、恐らく学校内でのスピードの出しすぎで教授に怒られるであろう。

 そんな未来を想像しつつ、シャドウはコーヒーを啜った。

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