第6話 Sympathizer
少しばかり激しい運動をこなした後、いつもに比べれば随分と早い時間ではあるが、食事を取る前に汗を流すことにした。三人が三人とも汗をかいただけではなく埃まみれになってしまったので、着替えを取ると真っ直ぐに大浴場に向かった。
日が暮れる前、とあまり人が利用する時間ではないが、貴族のための施設なので大浴場はいつでも利用できるようにと準備されている。湯は適温に保たれ、惜しげもなく使われた香水の香りが心身ともにリラックスさせてくれる。一度に何十人と入っても手狭になることはないが、時間が時間だけあって、自分達三人だけの貸切状態だ。今は大理石でできた浴槽に、それぞれ思い思いの場所に、といっても話ができるような距離でくつろいでいる。
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