ハーメルン
幻次元ゲイム ネプテューヌ 白の国の不思議な魔導書 -Grimoire of Lowee-
Act.8 復活と覚悟

翌日、ルウィー教会の広間にて。
がすとから準備ができたから向かうとの連絡(昨日帰り際に連絡先の交換をしてた)が来て、広間に釜やらなにやら、簡易の錬金術一式が広げられていた。

「錬金術って本でしか見たことないから、楽しみだね、ロムちゃん!」
「うん…(わくわく)」
「錬金術、ですか。…噂には聞いてましたが、まさかルウィーの近くにその使い手がいたとは…」

準備を進めるがすとを見ながらそれぞれそんな事を言っていた。
そんな時、広間の入口から話し声が聞こえてきたかと思うと、ネプギアたちが姿を現した。

「失礼しまーす…」
「ネプギア。素材は?」
「あ、グリモちゃん。うん、ばっちりだよ」

そう言ってネプギアは取り出した携帯端末を操作して、素材を取り出す。
…プラネテューヌ製の携帯端末はコンパクトで便利そうだなぁ。ちょっと欲しいかも…

「…確かに、レアメタルとデータニウムですの。では、ゲイムキャラの修復を始めるですのー」

ネプギアから素材を受け取ると、さっそく作業に取り掛かるがすと。
さて、これで無事に直ればいいんだけど。

「ふんふふんふーん…ぐるこーんぐるこーん…」

「わぁ…ほんものの錬金術…」
「私も実物を見るのは初めてです…」
「混ぜてるだけにしか見えないけどすごーい!」
「混ぜ方にコツがいるんだよ、多分ね」

「お願い、直って…」
「ゲイムキャラさん、直るですかねぇ…?」
「直ってもらわなきゃ困るわよ、これでもう結構時間使っちゃってるんだし」
「がすとの腕は確かだから、大丈夫だよ!」
「ブロッコリーはあんまり知らないからなんとも言えないけど、がすとならやってくれるはずだにゅ」
「日本一とブロッコリーがそういうなら安心だね!」

そんな感じでがすとの作業を見守るわたし達。
にしてもあっちはホント人数が多いな…

「ぐるこーんぐるこーん…と。さいごにディスクのかけらをいれて…」

そう言ってがすとは、釜にゲイムキャラのディスクのかけらを入れて混ぜる。
それから少しすると、突然釜の中身が光り出した。

「…かんせいですの!」

がすとのそんな声を聞いて光が引いた場所を見ると、そこにはふわふわと中に浮くディスクが。
あれがゲイムキャラ…? つまり、成功したんだ。

「う…ここは…私は…?」
「わ、すごい! 本当に復活したよ!」
「流石はがすとだね!」
「これくらいおやすいごようですの」

上手くいった事に驚くREDと賞賛する日本一、そんな二人を見てがすとは得意げにしている。
錬金術ってすごいんだなぁ…

「ああ、本当にこんなことが…私が分かりますか?」
「ルウィーの教祖…? これは、どういうことでしょうか? 私はあの時、確かに消滅したはず…」
「そこにいる、錬金術士のがすとさんが直してくれたんですよ」

困惑した様子のゲイムキャラ…ホワイトディスクに、ネプギアが状況の説明をする。
…ディスクだから、表情とかが無い分何考えてるのか、感情が分かりづらい。

「そうですか、ありがとうございます。…ですが、私が一度消滅したという事は…」
「はい。キラーマシンの封印が解けてしまいました。急ぎ再度の封印を施さねばなりません。…あなたを物のように扱って心苦しくはありますが…」

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