第十二話
ナルトの止血をした後そのまま進み今は船の上にいる。とても霧が濃く前が見えない。こんな霧が濃い場所には前世を含めてきたことがないので年甲斐もなくわくわくしている。
「もうすぐ橋が見える。そしたら波の国に着くぞ」
船乗りが言った後にとてつもなくでかい橋が見えた。とてもでかい。後ナルトの声もでかい。船乗りさんがキレてる。
「タズナさん。船が着く前にあなたを襲う相手を知りたい。そうでなければあなたを届けて任務が終了となる」
カカシ先生が脅しをかけるとタズナさんが話し始めた。
なんでも、タズナさんを狙っているのはガトーと言うギャングらしい。ガトーと言えば超金持ちの人だ。しかし裏ではヤバいことをしているらしい。なんというお決まりパターンだ。そこから波の国に狙いを定め、貿易させないために海を封鎖。だから、橋を造られると困るらしい。だからタズナさんを狙うらしい。
そこからタズナさんの泣き脅しラッシュでカカシがやられ俺たちは任務続行になった。
分かってましたよこうなるって。
陸に着いた俺たちはそのままタズナさんの家に向かって歩き出す。しかしさっきのミスを気にしているのかナルトが何もない所にクナイを投げたりと荒ぶっている。敵が来ても気配で分かるのでいいが仲間の奇行は気づけないので止めてほしい。
「ナルトお願いだからやめてくれ」
「なんかいたんだってばよ!!」
「頼むからナルト、やたらめったらクナイを投げないでくれ。マジで危ないから」
仲間から非難の嵐が飛ぶがナルトは気にして無いのかまた違う所にクナイを投げた。
なんかいるよ、勘弁してくれ。
ナルトがサクラに殴られてる横でクナイの当たった場所を見ると兎がいた。その兎にナルトが謝りながら抱きついた。人間から逃げない兎なんて絶対に飼われてた兎だろう。
つまりはそういうことかなぁ。
「全員伏せろ!!」
カカシ先生が叫ぶと同時にバカでかい剣が飛来してきた。みんなが避けている時、俺も避けなければいけないのに体が言うことを聞かず俺の体は回避行動をしなかった。ならば俺の体がする行動とは何か?それは受け止めるという行動である。俺の体は反射的に飛んできた剣の柄を握ってしまった。
仕方のないことなんだ。これも全て柱間ってやつのせいなんだ。俺の修行で回避を重点的にする修行があった。クナイだったりを俺の影分身に憑依した幽霊どもが投げてそれを避けたりするものだったが何をトチ狂ったのか柱間がヤバいことを言いだした。
『避けた次は受け止めることだな。敵の武器を受け止めれたら武器も増えるし敵の攻撃手段も減るし一石二鳥だな』
言っている意味は分かるしその修行をするのも分かったが中身が異常であった。幽霊どもが取り憑いた影分身から放たれる火遁やら水遁やら雷遁、その中でほとんど見つけられないクナイ。やつらは俺を殺そうとしているに違いないと本気で疑った。そして捕まえるべきクナイはマーキングされておりキャッチしようとした瞬間に扉間が出てきて殴られるというしまつ。俺は未だにあれが何の修行なのか分からん。
まあそのような修行をしているせいか過剰に体が勝手に反応してしまいでっかい剣を手に入れてしまったわけだが木の上から上半身裸の服のセンスを捨ててしまった人が俺を物凄い形相で睨んでいる。今から返品しても大丈夫かな?
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