ハーメルン
剣姫の弟ですが何か 〜ジャガ丸君の好みは豚キムチ味〜
『小話』爆報オラトリア

顔を真っ赤にして暴れまわるリューを笑顔で抑え込もうとするシルやアーニャ達。

その横でベル顔を真っ赤にしているのに対してゲシゲシと足で蹴るリリルカとヘスティア。

申し訳無さそうにミアに謝るタケミカヅチファミリア一同。

バカ笑いをしているロキ、ティオナとベートとガレス。

笑いを必死に堪えようとするが堪え切れないリヴェリアとフィン。


山のように積まれたジャガ丸君と只管格闘しているアイズ。

混沌ここに極まれり。


「どうしてこうなった……………」


レオンハルトの絶望した声が豊穣の女主人に響く。













遠征の打ち合げとレオンハルトのランクアップ祝いとしてロキファミリア及びベル救出クエストに関わった人達でどんちゃん騒ぎをしたい、宴会しようぜとなった。


「ウチの奢りやからって調子に乗るんちゃうぞドチビィ」


「ふん、君の財布を胸同様に真っ平らにしてやる!!」


この二人がいがみ合っているのは通常運行なため皆ノータッチだ。

アイズに至ってはジャガ丸君しか見えていない。


「そーいえば、今日リューさんはどうしたのシルさん」


「ふふふ、上に居ますから今呼んできますね」


何処か機嫌の良さそうなシルはニヤニヤしながら従業員の寝室として使っている二階へ向かった。


「れ、れれれれレオンさん。

アイズさんとお、おおおおおお話したいんですけどどうすればぁぁぁぁ」


白髪に深紅の瞳を、持った兎のような少年ベル・クラネル。

ぱっと見は普通の少年なのだがその実、オラリオ最速ランクアップ記録のレコードホルダーだ。

ベルが間近に見えるアイズにガッチガチになっていた。


「隣に座ってジャガ丸君かダンジョンの話しといた三百年は話せる」


「なんなんですかそれ!!」


「いや、アイズ姉はジャガ丸君とダンジョンの事しか頭に無いからな。

あと、アイズお姉ちゃんって呼べば凄い喜ぶぞ」


「無理ですよ、そんなの!!」


そんな愚痴を言いながらアイズに特攻を仕掛けるがリリルカに阻まれ元いた席に戻された。

奥の方でヘルメスが何かを期待するように見られていたのを不思議がるレオンハルトだった。


「や、やめてくださいシル!!」


「可愛いから恥ずかしがっちゃ駄目よリュー」


階段の方からわちゃわちゃ騒ぎながら二人の声が聞こえてくる。

レオンハルトが声をかけようと思って階段の方を見たら固まってしまった。


「み、見ないでくださいレオンさん…………恥ずかしいです」



【挿絵表示】




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