ハーメルン
モモンガ様ひとり旅《完結》
後日談


 しかし、敵はいなくとも戦というものは存在するのだと知った。
 毎日は戦いだ。生きるという事は、厳しく、苦しく、難しい事なのだと。世界に対して、こんなにも自分はちっぽけなのだと、あの濁流の中でザリュースは思ったのだ。
 だからこそ――今、ここにある奇蹟を尊ぶ。今、こうして皆で笑い合える事が奇蹟なんだと信じている。



 それこそが、あの通りすがりの神様が起こしてくれた――――本物の奇蹟なんだと、ザリュースは信じているのだ。



 クルシュの手の中で、“神”の付けていた仮面を模した、木彫りの仮面が太陽の光を受けて輝いた気がした。

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