もっとも夜の長い日 前編
……勿論、これは王都が無事であった場合の話だ。王都ごと消し飛ばされればラナーのこの心配は全くの杞憂になるし、ラナーの思考も単なる妄想で終わる。
しかし、ラナーは考え続けるだろう。万が一の奇蹟が起きたその時、幸せな未来を歩むために。
――――当然、ラナーは残された国民の苦難や、父や兄などに訪れるであろう悲惨な末路について、欠片ほども思い悩む事は無かった。
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