ハーメルン
リリカルに立ったカメの話
10 はじめてのTSF

と言うわけでスーパーロボットを造ろうと思うのだが、本件をSR計画と呼称する。

先ずSR計画を進めるに当って、いきなりオリジナルの機体を作る、と言うのは拙い。如何不味いかと言うと、やりすぎて暴走してしまう可能性が途轍もなく高い。
例えば今ぱっと思いついただけで、俺の肉体細胞を培養してエヴァモドキでも作ろうか、なんていう考えも在る。やれば多分出来てしまうとは思うのだが、さすがに拙い。

とりあえず試しに、何か最初から魔術を含んで動くスパロボを造ってみようと思う。本当なら造りたいのは鬼械神なのだけれども、何度も言うが鬼械神は拙いので、もうチョットマイルドなところを狙おうと思う。
例えばサイバスターとか。アレは確か、機体と精霊を契約させて、オカルティックなパワーを引き出すとかなんとか、そんな感じだったような? でも風って聞くと「デッド・ロン・フゥゥゥン!!!」を思い出すんだよなぁ?

――何でか嫌な予感が止まらない。

で、とりあえず製作目標はサイバスターという事なのだが、ソレを作るに当って試作モデルを一つ作ろうと思う。適度に魔術を含んでて、でも量産型とかな奴がいいな。ガディフォールとか如何だろうか。
今用意している設計図は、これから作ろうと思っているスパロボの基本設計。機械的に魔術を再現するもの、魔術と科学のハイブリッド、魔術が根本に在るものの三系統。

ガディフォールは魔術が根っこに在るタイプで、まぁ造ったところで俺以外に動かせる人間は存在しないだろう。その辺りのサポートは用意できているし、とりあえず機体を作ってしまおう。

内装の案は大体出来ているので、やるべき事は資材の用意と加工。でも、我が旗艦ウルにはとても便利な物が存在する。
先ず一つ目、多連結縮退炉。多数のブラックホールエンジンを並列接続する事により、安定的且つ莫大なエネルギーを取り出すことが出来る。
次に二つ目、マテリアルコンバーター。電力さえあれば、自由自在に様々な物質を生成することが出来るというモノ。莫大なエネルギーが必要である事が欠点だが、まぁウルにはそもそも過剰なほどのエネルギー生成能力が在る。

そして三つ目、超汎用型ナノマシン。これは医療にも使えれば艦の自動修復にも使えたりする超汎用マルチシステム。

先ず最初に、マテリアルコンバータで必要な素材を生成。ついでにB&Tに頼んで幾つかの電気部品を取り寄せておく。
で、集まったパーツと素材を、ナノマシンをたっぷり自己増殖させたプールに放り込む。これで其々のプールの中では、投入された素材をナノマシンが分解したり整形したりして、いつの間にかロボのパーツになる、という寸法だ。

問題点としては、パーツや各部位ごとの生成は可能なのだが、さすがに一つの完成固体を作るには重機での組み立てが必要と言う点か。

※因みにプールはTSFにショベルを持たせて掘っていただきました。

何故SR計画の候補がデモベと魔装機神かというと、まぁ、恭也をスパロボに乗せてみたかったと言うのが最大の一因。
え、声優ネタですよ?



で、そんなこんなでサイバスターを建設している最中、そんな時でもギーオスの襲撃がなくなるわけではない。
なんでも突如中国の某所、大気汚染の激しい都市に現れたとかで、現在ギーオスは人を餌に急速に成長を続けているのだとか。
何をトチ狂ったのか中国政府はギーオスの捕獲を決定。自国民が食われたというのに捕獲を決めるとは。これはもしかして、修正力という奴なんだろうか。

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