イヨのこれから、そして転機
後世の書籍「各国各時代、最も人心を照らした英傑たち」より抜粋
「小さな剛拳」イヨ・シノンはその昔、帝国と公国と王国の三国を股に掛けた英雄である。妖精神なる異教の神に仕えたという彼──伝承を知る諸兄等にとっては違和感を感じる事甚だしい表現だろうが、彼が『彼』だったのは明らかな事実である──が表舞台に姿を現したのは、今の世に言う「リーベ村の防衛戦」が初である。
誰よりも笑い誰よりも泣き、常に感情豊かに人と交わり続けた彼の生涯において、この出来事が今後の生涯を定める契機になるとは、恐らく当時の彼自身も知る由も無かったであろう。
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