大魔王の遺産
『はじめてのお焚き上げ入稿の準備完了ですね
これでバルトスさんたちの元へ届くはずです』
聖なる火が必要だからな オレやジゼルでは作れず
今まで試せなかったが いい機会だ
この絵 ジゼルを見て驚いた顔のヒュンケルとヒムは上出来だ
『ジゼルはもっとかわいく描けますよね?』
・・・こんなものだろう よし絵に点火だ
聖なる種火をつかった
ボッ
メラメラメラ・・・・・・
煙が天へと昇っていく・・・
―――
火が暮れ 絵は燃え尽き 煙も完全に消えた
「さてこれからどうするか 折角ジゼルを預けたのだ
たまには酒場でも行くか」
『ジゼルを迎えに行かないのですか?!』
おまえの子離れとジゼルの親離れのためにも必要なことだ
『親離れ?! ジゼルはまだ5歳
少年竜になったばかりですよ!』
やれやれ
・・・む あんなところに建物はなかったはずだが?
オレは一際強い光を放つ建物に向かった
このホルキア大陸では見かけない建造物
強いて言えばヴァンプ将軍のアジトに似ているが
この匂いや空気どうやら酒場のようだ
「看板は・・・居酒屋 のぶ か」
今宵は飲みたい気分だ
オレはガラスの入ったドアを開けた
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