~第十話~
俺は綱手達と一緒にシカク達のいる場所に戻ってきた。シカマル達はそこらへんで倒れてたり座り込んでたりしている。結構しごかれたんだろうな。
「あ、綱手様。戻られたんですね。どうでした?」
「ああ、面白いものが見られたよ。懐かしいものもな…」
懐かしいとか言ったら何か勘ぐられそうだからやめて欲しかったな。まあ…バレたらバレたでいいんだけどさ。この人達なら…
「そうですか。俺も見てみたいものですね…」
「アハハハ…」
シカクに見ながら言われたので笑ってごまかした。これは見せなきゃいけなくなる流れかも…気を紛らわすためにもシカマル達のとこに行こうかな。
「とりあえずそれは置いといて。昼飯を食べに行きましょうか。この人数だと焼肉Qかな?」
焼肉!!やったね!!美味しい肉たくさん食べられる!!そんなことを考えながらシカマル達に話しかけた。
「おっす、なんだかすごい疲れてるようだけど大丈夫か?」
「ナルトか。今日の修行はいつもよりハードで…正直今は立つのもめんどくせえ感じだな…」
「私はもう立ちたくなーい…」
「僕はもうお腹が減って…動けないよ…」
ハハハ…俺があの人達に火をつけちゃったのかな。
「大変だったんだね。そういえば、お昼ご飯食べに行くってよ。焼肉だって言ってたぞ!!」
「焼肉!!やったー!!早く行かなきゃ!!」
そう言ってチョウジは走って行ってしまった。動けないんじゃなかったのか…
「あいつはいつもあんな感じだぜ。気にしてても仕方ねぇよ…」
「そうなのか。まあいいや俺達も行こうってばよ」
「そうだな。俺も腹減ってるし」
「いのも行こうぜ。立てる?」
俺はそう言いながら手を差し伸べた。
「立てなーい。ナルトーおんぶしてー」
「えぇ!?」
おんぶだって!?なんで俺なんだ!?シカマルの方見たら軽く目をそらされたし…
「ダメなの?」
ぐっ!?涙目の上目遣いで言ってきた。三歳だよね? どこでそんなの覚えてきたんだよ!?そんな目で見られたら断るに断れない。
「わ、わかったってばよ。ほら…おぶされってば…」
「うん♪」
いのは何故か上機嫌で俺の背中に乗ってきた。さらには俺の肩に顎を乗せ、頬を俺の頬にくっつけてきた。女の子特有のいい匂いがする…ってそんなこと考えてる場合じゃない。このまま固まってちゃだめだ。
「じゃあ、しっかり落ちないように捕まっててな…」
「はーい♪」
その状態のままみんながいる方に向かっていくと反応はそれぞれだった。シカマルは目をそらしたまま。チョウジは焼肉焼肉と叫んでいる。シカクやチョウザ、綱手にシズネはニヤニヤしながらこちらを見ている。いのいちはこちらをチラチラ見ながら頭を抱えている。ちょっとカオスな状況だ。俺はなんでこんな目にあってるんだ…ある意味どんな修行よりも辛いかも…
「じゃあ行きましょうか…」
そうして焼肉Qへ向かったのであった。
焼肉を食べ終わり、今は元の場所に戻ってきている。チョウジがたくさん食べたことにより猪鹿蝶の親たちの懐が寒くなったのは別の話だ。綱手とシカク達が話をしているが、大方俺達の午後の修行についてだろう。それにしても何やるんだろう…俺達の午後の修行についてだろう。それにしても何やるんだろう…
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