~番外編 第十・五話~
今日はナルト君の四歳の誕生日。父上から教えてもらったの。そこで母上と父上に協力にしてもらいサプライズ誕生日パーティーを開くことになった。ナルト君はいつも通りに修行に行ってしまっていて今は家にはいない。そして今私は母上と一緒にパーティーのための買い出しに来ている。
「ヒナタ、ナルト君が喜びそうな献立って何かしらね?」
「いつもの様子を見ていると、なんでも美味しそうに食べてるから難しいよね。あ、でもこの間ラーメン食べてる時はすごく喜んでたかもしれない!!」
「あら、よく見てるわね。やっぱり好きな人の事はよく見てるのかしら?」
「そ、そういう…わけじゃ…///」
「隠そうとしても隠せてないわよ。あなた今、顔真っ赤じゃない」
「うぅ~///」
もう、母上は…悪気もなさそうににそういうこと言うんだから。確かに私はナルト君が好き。あの時に見た笑顔が忘れられなくて…って今はそういうこと考えてる場合じゃない。
「は、母上。早く何買うか決めないと…」
「ふふっそうね。とりあえずラーメンの食材とケーキの材料は買わなくちゃね…」
「うん。あとは…何がいいかな…」
私はその後、母上と一緒にたくさんの食材を買った。なるべくナルト君が好きそうなものを選んでいった。そして今はナルト君へのプレゼントを選んでいる最中だ…
「うーん、何がいいかな。難しいなぁ…」
「気持ちがこもっていればなんでも喜んでもらえると思うわよ」
ナルト君なら多分そうだけど。せっかくなら普段から使ってもらえるものがいいな…
「うーん…」
「そうね…アレなんかいいんじゃないかしら?」
母上が指を指している方向を見てみた。あ、いいかも!!あれなら普段からでも使ってもらえそうだし…何よりナルト君に似合いそう!!
「母上、アレすごく良さそうだね!!プレゼントはアレにしようよ!!」
「分かったわ、じゃああれを買って家に帰りましょうか。家に着いたら早速お料理作らなきゃいけないから手伝って頂戴ね?」
「はい!!」
そうして私達はプレゼントを買い、家へと向かっていった。家に帰ってからは忙しかった。みんなで祝いたいということで料理は一族みんなの分を作らなきゃいけなかった。それにその料理をナルト君が帰ってくる前までに作り終わらせなきゃいけなかった。だから一族の女性総出で料理を作ってるの。すごい速さで料理が出来ていき、なんとかナルト君が帰ってくるまでに作り終わりそう…
お部屋の方の準備は父上が中心となってやってくれているらしい。ネジ兄さんも手伝ってくれてるみたい。宗家、分家が関係なく協力できてるのもナルト君のおかげなんだよね。いがみ合ってた宗家と分家の仲を「一緒のところに住んでる仲間なんだから仲良く暮らそうよ。絶対そっちの方が楽だし楽しいはずです。掟とかに縛られないで自由にして欲しいんです。俺のことを受け入れてくれたみなさんだからこそね。いがみ合ってる姿は見たくないんです」この一言で一族を一つにしてしまったの…
それをみんなが知ってるから、ナルト君の誕生日を祝いたいんだと思う。ふふふっ、こんなに騒がしいのも初めてかも…さて、私もケーキ作らなきゃ。
準備がようやく終わり一息ついていると玄関の方から音が聞こえた。ナルト君が帰ってきたらしい…
[9]前書き [1]次 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/3
[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク