~第十四話~
サスケだった。やっぱりこの頃のサスケはブラコンなのかな…
「父さんは仕事だって。ところで兄さん。そいつ誰?」
「こいつは俺の友達のうずまきナルトだ。お前と同い年だ」
「ふーん…俺はうちはサスケっていうんだ。よろしくな!」
「よろしくだってばよ!」
なんだかちょっと違和感があるな。こんな友好的なサスケなんて…復讐に囚われてる印象が強すぎるんだよな。まあ、今は関係ないか。
「兄さん、ナルト。遊ぼうよ!!」
「そうだな…何して遊ぶ?」
「うーん…そうだなあ。あ、そうだ!ジェンガやろうよ! せっかく三人いるからさ!」
ジェンガ!?ナルトの世界にあったのか!?なんだか驚きだな…
「ナルトはそれでいいか?」
「うん! ジェンガってやったことないから楽しみだってばよ!!」
「ナルトはジェンガやったことないのか。俺がルール教えてやるよ!」
「おう! 頼むってばよ。サスケ!」
そうして俺はサスケに教わりながらジェンガをやり始めた。ルールに相違点がないか心配だったから説明してもらっていたが特に変わりはなかったのでスムーズに出来た。
それから二時間ほどジェンガをやっていた。俺は三回、サスケが十回ほど倒してしまった。久しぶりにやると楽しいものだ。思わず熱中してしまった…
「ナルト、本当に初心者なのか? なんか俺ばっかり倒しててなんか悔しい」
「何回かやって慣れただけだってばよ。サスケはもう少しゆっくり考えてやればいいのにすぐ取ろうとするから何回も倒しちゃうんだってばよー」
「ちぇー…」
まあ五歳だし。仕方ないって言っちゃ仕方ないんだけどな。それより…
「ってかなんでイタチさんは二時間もやって一回も倒さないんだってばよ! なんかズルしたのか?」
「そういえば兄さんは一回も倒してない! どうやったんだ兄さん!!」
「いや、俺は別に特に何もしたわけじゃないぞ。ただ倒れにくいところから取ってただけだ」
「本当なのか? なんだか怪しいってばよ?」
「そうだぞ兄さん! 隠さないで教えてよ!」
「お前ら…」
ここぞというばかりにイタチを責める。いつもは修行でひどい目に合わされてるからお返しだ!!サスケもいるし反撃されにくいから言いたい放題だぜ!!
「あら、サスケ。随分ナルト君と仲良くなってるじゃない。ちゃんとお友達になれてるようね」
「うん!!ナルトと遊んでると楽しいんだ!!なあ、ナルト?」
「おう!!俺たちはもう友達だってばよ!!」
なんか嬉しいこと言ってくれるな。俺も楽しかったし、いい気分だ。
「そう、それは良かったわね。はい、おせんべい。食べるでしょ?」
「わあ!!食べるよ、母さん。ナルト、このせんべい食べてみろよ!!超美味いんだぜ!!」
「そうなのか!?どれどれ…おお!!めっちゃ美味ぇ!!醤油の漬け具合とせんべいのパリパリ感が絶妙だってばよ!!」
マジで美味い。毎日食べたいくらいだ…
「俺の言った通りだろ!!俺、このせんべい大好きなんだ!!」
「分かるってばよ! これなら毎日食べても飽きないな!!」
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