~第二十一話~
任務から数日が経った。避難してきた人々は里が運営するアパートに住むことになった。そこまで村の人の人数が多くなかったのでアパートということになったらしい。まあ、大人数だったら複数の世帯が一緒に暮らすような集合住宅しかないらしいから良かったんじゃないかな。
俺は今アカデミーに向かっている。チョウジと一緒に向かっているのだが家を出て数分でポテチを食べ始めているため特に話したりはしてないんだけど。チョウジの気分がいいと極まれにポテチを分けてもらえるが何かあるといってもそれくらいかな。そんなこんなで進んでいくと…
「よう。チョウジ、ナルト」
「おっはよー!!」
シカマルといのだ。
「おはよー(もぐもぐ)」
「シカマル、いの。おはよう」
いつも合流するのでいつもの風景なのだがこのあとには…
「ナルトー!!」
「うお!?いの、毎回いきなり飛びついてくるのは吃驚するってばよ」
「いいじゃない、アカデミーだとあんまりこういう事させてくれないんだから登下校くらい」
そう言っていのは俺の腕に抱きついてきた。この状態で知り合いの大人の人に会うとニヤニヤされるのがなぁ…すごい恥ずかしいんだよな。
「ナルト、諦めろ。これやんないといのが不機嫌になるんだからな。お前が任務行った日なんか凄かったんだぜ…」
「そ、そうだったのか。わかったってばよ、じゃあ行こうぜ」
そう言ってアカデミーに向かっていった。いのは腕に抱きついたままで、シカマルとチョウジはちょっと離れている。くそぉシカマルとチョウジめ…そんなことしたら余計目立っちまうっていうのに。そんなことを考えていると…
「いのー!!ナルっちから離れろー!!」
また面倒な…なんで朝からこんなことに巻き込まれるんだ。
「嫌よ!!あんたがあっち行けばいいじゃない!!」
「いいから離れなさいよ!!」
いのもナズナも声のボリュームを下げてくれ…俺の耳が…
「こうなったら…こうするまでよ!!」
そう言うとナズナがいのとは反対側の腕に抱きついてきた。この状態でアカデミー行きたくない。こいつら結構アカデミーでモテてるのに…ドべがその二人に挟まれながら教室に行ったら絶対睨まれる。っていうか殴られる。それは嫌だな…
「ちょっとナズナ!!ナルトから離れなさいよ!!」
「いーやーよ!!あんたにナルっちをあんたになんかに取られてたまるもんですか!!」
「二人共落ち着いてくれってばよ…もうすぐつくってば…」
「「ナルト(ナルっち)は黙ってて!!」」
「お、おう…」
だめだ、俺が何言っても止まりそうにない。シカマルとかチョウジに助けて欲しい。けどあいつらナズナが来た瞬間に先に行っちまうし…もう誰でもいいから助けて。
「こら、お前達!!仲がいいのはいいことだが少しは静かにな!!」
「はーい…」
「ちぇ、もうアカデミーついちゃったのか」
その声はイルカ!!あんたは神か!!止めてくれてありがとう!!
「ほら、教室でちゃんと待ってるんだぞ。ナルトは授業ねるなよ」
「ハハハ…気をつけるってばよ」
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