~第二話~
再び目が覚めると、知らない天井があった…
「あうあう…(当たり前か…)」
「おや?起きたようじゃの!!…ほっほっ…やはりミナトにそっくりじゃのお…」
声が聞こえてきたのでそっちの方を見ると三代目火影こと猿飛ヒルゼンがパイプをふかしながらこちらを覗き込んでいた…
「あうあー!?(って本物だぁ!?)」
「おぉ…すまんすまん…煙たかったかのぉ…」
俺は初めて間近で見るヒルゼンに驚いていたが、彼は俺が煙を嫌がったと思ったらしくパイプを脇に置いた。
「可愛いのぉ…ナルトよ…これからお主には辛いことや苦しいことが多く大変になるであろうが、儂はいつでもお前の味方じゃからな…願わくばお前の両親のように里を愛し、守れるような強く優しい子になって欲しいのぉ…ほっほっほっ…!まだちと気がはやいかのぉ!!」
そう言いながら再びこちらを見て微笑んでくれた…三代目…いや、じいちゃん!!俺ってばみんなやじいちゃんのことも守れるように修行とか頑張るから!!見ててくれってばよ!!
▽ ▽ ▽ ▽ ▽
約三年の月日が流れた…
この時間の間にあった事といえばちょっとした忍術を使えるようになったことと九喇嘛と和解したことだ。
二歳になりある程度自分で動くことが出来るようになったのだが、じいちゃんがまだ外に出るのは危ないということでじいちゃんの家で過ごしていた。いろいろなおもちゃを渡されたけれど中身は二十歳を超えているのでそんなもので遊ぶ気はおきなかった…
しかしながら何もしないのも退屈だったので精神世界に行き九喇嘛と対話することによって和解しようと思った。最初のうちは『おのれ四代目火影!!』とか『おい、小僧!!食い殺してやる!!』などの事ばかり言っていて全く聞く耳を持ってくれなかった。だけど長い時間をかけて話すことが出来るようになり、今では最高の相棒である。忍術はじいちゃんの書庫にこっそり行ってアカデミーで習う忍術を学び九喇嘛と和解する間に修行して使えるようになったのだ。
『ん? 儂のことを呼んだか?』
『いや、昔の事を思い出してただけだってばよ』
『ふん!紛らわしい真似をするな!』
『えー・・・いいじゃんかよ少し位、今日は俺結構大変なことしなきゃいけないのに…』
そうなのだ。今日は九喇嘛のことを含めてじいちゃんに俺のことを聞きに行くのだ…まあ、知ってるんだけどじいちゃんの口から聞いておきたいのだ。
『せいぜい墓穴をほらんようにな』
『お、心配してくれんのか?』
『そ、そんなんじゃねぇ!!…チッ、儂は寝る!!』
『素直じゃないなぁ…ありがとだってばよ!』
『フンッ!!』
そんなことを言い争っていたらじいちゃんの部屋の扉の前まで来ていた。覚悟を決めて…
“トントンッ”
「誰じゃ?」
「俺だってばよじいちゃん」
「ナルトか、入って良いぞ」
許可が出たので入っていくと・・・
「突然どうしたのじゃ? 何かあったのか?」
と言いながらお茶をいれてくれた。
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