~第四話~
「連れ去られてる途中で起きたらしいのだが、怖くなって寝たふりをしていたらしい…」
「ハハハ…俺がある程度忍術が使えることは知られてるんですね…」
俺はもう乾いた笑いしか起きなかった。
「じいちゃんにもバレてなかったのに…」
「ん?火影様に修行を付けてもらっていたのではないのか!?」
ヒアシが驚いたような顔をして顔を近づけてきた。
「え、ええ…ばれないように立ち入り禁止の第四十四演習場で影分身達に修行させてました。本体の俺はじいちゃん家で忍術や薬学の勉強してましたのでじいちゃんにはおとなしい子と思われてるかもしれませんね」
「ふむ…そうだったのか。でも何故火影様にまで隠しているのだ?」
「じいちゃんには世話になりっぱなしですからね。家とか食事とか全部やってもらってますから…あんまり負担をふやしたくなかったんですよね…」
なんだかある程度の秘密を喋っちゃったな。
「なかったということは…」
「ええ、さっき言ったじいちゃんに頼みたいことが修行をつけてもらうことなんです。一人でやるにしても知識とか経験が圧倒的に足りませんからね。今日のようなことが起きてもうまく逃げられるようになるかもしれませんし…」
まあ今のままでも逃げられないことはないけど…飛雷神なんかで逃げたら不審すぎるもんなぁ…
「そうか…」
ヒアシはそれだけ言うと眉間に皺を寄せて考え始めてしまった。なんか変なこと言ったかな? そんなことを考えていると…
「あなたーご飯が出来ましたよ。ナルト君を連れてきて下さいねー」
テルの声が聞こえてきた。
「一旦話はここまでにして食べに行こうか。よっと、大丈夫かな?」
「はい…ありがとうございます」
俺はヒアシにおぶられ昼食を食べに向かうのだった…
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