偵察という名の大暴力
SAOが始まってから1ヶ月が過ぎよとしていた。
既に1500人にも上るプレイヤーがこの地に消え…外に出ている人など残り約8500の内極僅かであろう。
そんな外を出た俺とアスナ(今後仮想世界ではこちら表記)は現在第一層迷宮区の最上階20階でボス部屋を探索しつつ遮る敵を倒していた。
「はあぁぁぁっ!!」
青い流星のようなアスナの細剣の突きがコボルドを突き刺して青いポリゴンとなって爆散する。
「うまいな、アスナ」
アスナの剣裁きを誉めながらもう一体のコボルドを連続切りで刻みコボルドは爆散させた。
「もつ、うまい、うまいってこういうときって強いっていうんじゃないの?」
うまいと言われたのが気にさわったのかむすっとした顔つきで俺を聞いてくる。
「ゲーム上はだろ?さっきの技だってシステムアシストが働いてるからだろ?だから使い方がうまいの…自分が強い訳じゃないし」
「だったらカイルくんもソードスキル使えば?」
「あんな軌道が単純な技使えるか、威力が強力な以外全部デメリットじゃねえか」
使ったら硬直するし避けられてもキャンセルできないからその隙も狙えるわで、正直使わなくてもいいだろ
「そう思うのカイルくんだけだよ」
「そういうがな…世の中銃弾を刀で斬る人もいるわけだし」
「そんな人いるの!?」
アスナは信じられない様子でこちらに聞いてくる。
その上日本人だってこと聞いたらどんなリアクション取るんだろうな。
そんな他愛もない話をしながら奥を進んでいくと大きな扉の前にたどり着いた。
「もしかして…」
アスナはまさかと思って俺に顔を向け、俺はそれにうなずいた。
「ボス部屋だろうな」
ボス部屋つまりここを突破すれば二層にいくことができるというわけだ。
横目でアスナの表情を見ると緊張からか顔が強ばっていた。
「ちょっくら偵察しておくか」
「ちょ!ちょっと!」
アスナの静止も聞かずにボスへの扉を解放して奥へと進んでいく。
「アスナはそこで待って、敵の動きの観察を気づいたことがあったら教えてくれ」
そういって部屋が明るくなって奥の玉座にはこの層のボス…姿からして先程のザコの親玉といったところか
「イルファング・ザ・コボルト・ロード…それに取り巻きのルイン・コボルト・センチネルが3体…」
敵の数を確認すると直後ロード共々俺にめがけて突撃してきた。
「カイルくん!」
後ろからアスナの声が聞こえてくる、まあ当然心配するが…問題ない…それと…一番槍は…
「俺の方からだ」
そういってセンチネル一体目掛けて突撃しまず胴体に一振り…1割5分程度しか減らないか…でも終わりだ。
そのあと追撃するように神駆で高速の二回突きの攻撃でほぼ半分減らしてそのあと臥竜連牙の高速八連撃で倒した。
「まず一体目…」
敵の陣形を一瞬で崩した動揺などあるはずもなく俺の後ろにはセンチネルが持っている棍棒が俺の背中を狙うがこの程度の攻撃に受けるほど弱くない。
足と腰を使って180度回転しながら手に持つアニールブレードで棍棒を強く弾くとセンチネルが処理からか身動きが止まった。
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