番外編:せんのらんしん
「死ね!」
捨てセリフを吐き、床を鳴らして京が家を出ていく。扉が閉まる音を確認してから、千はごろりと寝返りを打ち、天井を見上げた。
そのまま暫しの間ぼーっとして、思い出したように顔を覆うと、
「やってもうた……うわあああああああああ!」
もんどりうって部屋中を転げまわった。後悔しても後の祭りであった。
翌日、京は何も言い触らしていないのに、千が失恋したという噂が学園全体に広まっていて、ガクトを筆頭に男子生徒が千に優しくなった。
千は頬を引き攣らせた。
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