出発前
仏壇で微笑む優しそうな男の白黒写真に言って、なにやら騒がしい店舗へと向かう。
そこではミサキがドッグミートとじゃれ合いながら、駄菓子をそれは嬉しそうに頬張っていた。
やれやれといった感じで宙に浮いていたEDーEが俺を見つけ、ぴいっと電子音を鳴らす。
「朝メシ食ったばかりだろうに。太るぞ?」
「あ、甘い物は別腹なのよっ」
「はいはい。そんじゃ外で射撃訓練といきますか。Strengthが10もあるミサキなら、レジェンダリーのスナイパーライフルやコンバットショットガンどころか、ミニガンまで使えるかもな」
「それを使えれば、あたしでもアキラの役に立てる?」
ミサキの目は真剣だ。
「……そういう事は考えなくていい。役に立つとか立たねえとか、そんなのは他人との関わり合いの時にだけ気にすればいいんだ。俺とミサキは、その、なんだ。もう、仲間なんだからよ」
「うんっ!」
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