廃墟の街へ
「モングレル・ドッグの肉、って書いてある」
「それをピップボーイに収納するイメージだ」
「収納はこうだよね。あっ、モングレル・ドッグの肉って文字が消えたよ」
「それでピップボーイに入ってるはずだから、確認してみろ」
「……ホントだ」
「昨日は急いでたんでシカトしたが、フェラル・グールなんかを倒してもアイテムは取れる。やり方は簡単だから、もう覚えただろ?」
「うん。手も汚れないし、これなら大丈夫そう」
「なら行こう。海とは反対側に進んで、線路を探す」
「うん。今日中に見つかるといいねえ」
「だなあ。レベルを上げたいからクリーチャーも、もう少し出てくれればいいが」
「だねっ。意外と楽勝だし、すぐにレベルも上がるんじゃない?」
ワイルド・モングレルを倒して自信をつけたのか、ミサキがデスクローガントレットを振って血を飛ばしながら笑う。
相手がクリーチャーならな。
俺はそう言いかけたが、言葉にするのはやめておいた。
ここはゲームの世界ではあっても、日本。
フォールアウトシリーズの定番中の定番の敵、レイダーなんていうイカレた連中はいないかもしれないからだ。
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