ハーメルン
やはり俺の青春にウルトラマンがいるのはまちがっている
川崎沙希は比企谷八幡に近付く 後編
それを感じた彩加は満面の笑みを浮かべてみせた。
一夏も八幡の味方と分かった事が嬉しいのか、それとも、別の何かか・・・。
「優しいな、君は・・・、その優しさで、あの二人を見守ってやってくれ、それは君にしか出来ない事だから。」
「勿論です。」
穏やかな笑みを湛えた一夏の言葉に、彩加は屈託のない笑みを浮かべて頷く。
同じ男を想う者として、彼の行く先に輝く未来があると願って・・・。
sideout
noside
そこは、時が止まった様な静寂と、無限に広がる闇によって支配されていた。
いや、闇と言うよりは、無と呼ぶにふさわしいその空間には、無数の人形、スパークドールズが囚われる様に漂っていた。
その闇の中で、ひとつの影が蠢いた。
その影は、スパークドールズ達を見渡し、選別するように思考を巡らせ、何かを決めたように一体のスパークドールズを手に取る。
『ダークライブ!レイビーク星人!』
闇がスパークドールズを包みこみ、その闇が晴れると、スパークドールズは元の姿に戻っていた。
「カァァァ!戻れたぜぇ!アンタが俺を戻してくれたんだな!?恩に着るぜぇ!」
その怪人は、カラスの様な頭部を持ち、黒いコートの様な服を纏っていた。
その名も・・・。
『―――――』
『カーッカッカッカッ!任せておけ!このレイビーク星人コルネイユが、絶望を振りまいてやるぜ!」
何かを手渡された怪人、誘拐宇宙人、レイビーク星人コルネイユは高笑いしながらも闇の中から飛び出して行った。
凄惨な地獄より生き延びた黒羽の使者が、絶望を振りまくために、静かに、闇へと溶けて行くのであった。
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