六話:ショートカットは基本
「……上条さん、大丈夫でして?」
「あ、ああ……。大丈夫だ」
それから。
上条は無事ステイルをそげぶし、インデックスを背負ってエレベータで戻って来た。なんかちょっと煤けていたので、ステイルもそれなりに粘ったのだろう。今回は魔女狩りの王が潰されていただけで、ルーン自体は生きてたわけだし。
…………そういえば、これ以降別にルーンを貼らなくても普通に炎剣を使えるようになっていたのは…………多分、敗北を糧にして術式を改良したんだろう。……だとすると、ここで『ルーンを潰されて負ける』経験をさせとかなくて大丈夫だったかな?
…………………………まぁ、そのへんは後で俺が『こういう攻略法もあったぞ』ってことを煽れば、ステイルは頭良いから対応させてくるかな。言う機会ならあるだろうし。
その後、このままだと死んでしまうであろうインデックスを治療する為、魔術を使って治療することになったのだが……上条はインデックスのIDがないこととかをなんとかうまくぼかし(たつもりになっ)て説明し、魔術が使える人員――小萌先生のところに向かったのだった。
で、上条は小萌先生にインデックスを預けて、小萌先生に治療魔術を任せて部屋から出て行ったのだった。ちなみに、俺もやることないから出て行った。魔術を使うと能力者の俺は血管破裂して下手したら死ぬからな。
「…………そういえば、結局……レイシア、お前は何者なんだ? 発育が良いことを除けば普通の中学生かと思ったら、常盤台の生徒だし……そもそも何で素性を隠してたりしてたんだよ?」
「…………何者というのはこちらの台詞ですが――……わたくしは普通の常盤台生です。スーパーに常盤台の制服で行ったりしたら、目立つではありませんの」
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