6.ピエロがみんな、こうじゃない。
彼らを見つけるにはどうすれば良いか。……簡単な事だ、私がこの世界で知らない人が居ない程に有名になれば良いのだ。
決意した彼女の行動は早かった。
宝剣として代々アークス家に奉られていたクライストを持ち出し、毎晩毎夜何かに憑りつかれた様に素振りを続ける日々。日中は部屋に籠り、只管念の修業に明け暮れた。
当然、親兄弟は唐突に変貌した愛娘に困惑する。奇行を止めさせようと幾度と無く説得し、暇が出来れば精神科へ連れて行った。その全てが徒労に終わった事は想像に難くない。
16歳の誕生日。
彼女は家を出奔し、程なくして後のA級犯罪集団と呼ばれるグループ【星の使徒】を設立した。
何故に彼女が原作で自分が所属していた【クロノナンバーズ】を作らず、敵の組織であった【星の使徒】を設立したのか、理由を知る者は誰も居ない。
――――そして彼女は、血の海の中、銀髪の少年に出会う。
おまけ 原作のハンターサイト風 クリード君の紹介
クリード・ディスケンス
年齢:不明 性別:男
念能力:詳細不明 武器:刀(数少ない目撃者の報告では飾りで差しているだけとの情報もあり)
A級犯罪集団【星の使徒】の実質的な首領だそうだが、姿・背格好・闘っている所を見た者は殆どいないらしい。
目撃者は女子供関係なく皆殺しがコイツ、そして星の使徒のモットーだそうだ。
メンバーが全員特Aクラスの念能力集団を一人で束ねている所から、その実力は同等かそれ以上と考えるのが妥当だろう。
半端な腕で挑むのは止めておいた方が賢明だぜ。死体を増やすだけだからな。
数少ない生存者の話では、明らかに刀の届く間合いじゃあ無かった筈なのに、奴さんが剣を振り回した途端、隣にいた仲間の首がいきなりすっ飛んだとか。おっかねえおっかねえ!
これはつい最近だが、かの著名なシングルハンターのT氏はクリードに挑んで返り討ちに合い、両手両足を失ったそうだぜ。可哀想にな。
……こいつは未確認情報だが、あの天空闘技場に五年程前、何と奴さんらしき人間が在籍していたという噂だ。
200階へ登るまでの試合、その全ての対戦相手を惨殺して勝ち進んだとか。降参する相手を執拗に痛めつけながら笑っていたそうだぜ。
他の星の使徒のメンバーの情報かい?一人に付き一億ジェニー頂くぜ?
⇒yes no
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