第8話「前日」
Side 古菲
「いやぁ――、瀬流彦君、飲んでおるかねぇ!?」
「はい、新田先生、飲んでますよぉ!」
8月中旬、瀬流彦先生が新田先生達と「超包子」に来たアル。
しずな先生や他の先生も一緒アルが、どうにも瀬流彦先生に目が行ってしまうアルな。
理由は、カウンター席で酔い潰れているから。
しかも酔い方が尋常じゃないアル。
と言うか、やけ酒の様相を呈しているアルが・・・。
「四葉さーん、おかわりー!」
「炒飯3人前追加でー!」
―――はい、わかりました―――
鳴滝姉妹を含めたクラスメート達が、テーブル席の一角で騒いでいるアル。
相変わらず、元気アルなー。
「うう、ネギ先生ー・・・」
「ネギ君、今頃何してるのかなー」
「いいんちょもまきちゃんも、ネギ君のことばっかだねーっ」
「アリア先生は元気かなー」
「亜子はアリア先生が大好きだもんねー?」
「でも知ってるわよ・・・本当は学園祭の時にー」
「わ、わ、ちょ―――っ!」
いいんちょとまき絵は、ここの所ネギ坊主分が足りないとか言ってヘコんでるアル。
和泉や柿崎、椎名もいつも通りアル。
こっちは、平和そのものアル。
アリア先生に、ネギ坊主。それに茶々丸にエヴァにゃん・・・田中も。
向こうに行った皆は、元気アルかな。
「そう言えば、古菲さん。実家に帰ったりとかはしないの?」
「んー、まぁ、師父の所に帰るのは卒業の後にするアル。それに・・・」
しずな先生の言葉に、私は曖昧に笑って答えた。
私の部屋にはまだ、アリア先生謹製の「高校に行きたいならコレだけしなきゃね?」シリーズのドリルがどっさり残ってるアルから・・・。
「超包子」でアルバイトをしながら、少しずつやってるアルが・・・。
修業より辛いアル・・・。
関数とか言うのを作った奴を殴り飛ばしたいアル。
―――大丈夫、くーさんはやればできる子ですよ―――
「それでやる気を出すのはネギ坊主くらいアルよ、四葉」
・・・新学期には、また皆で会えると良いアルな。
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