ハーメルン
魔法世界興国物語~白き髪のアリア~
第13話:「機動防御戦」

Side アリア

『・・・と、まぁ、こんな感じの戦術予測が可能ですねー』


『ブリュンヒルデ』の執務室に、ミクの声が響きます。
厳密には横にはカムイさんが寝ていますし、その背中の上で晴明さんが眠っていますが。
加えて執務室の扉の向こうには、ターミネ○ターよろしく田中さんが立っているでしょう。
ちなみに今、軍用のシミュレート機材で、ミクは私にいくつもの戦術予測を見せてくれているのです。
味方が勝つパターン、負けるパターン、そしてその原因。


『地球上で過去行われた戦争・紛争・内乱に事変は100万を超えます。ここ魔法世界でも、宰相府のデータバンクを覗いたら20万回以上の戦争行為の情報が保存されています』
「・・・結構な数ですね」
『パターンはそれ程無いです。人間の考えることは個体としてはともかく、種全体で見ると似たような物ですから。で、我々「ぼかろ」の情報処理能力をもってすれば、確率的に的中率の高い戦況予想・戦術予測が可能なわけです』


ミクが私に何を言っているかと言うと、要するに「人間が考えることなんて一緒、だから過去の事例と最新のシミュレート能力があれば、戦争なんて楽勝ですよ」・・・と言うことですね。
まぁ、一理あるようで全く無いような意見ですが。


「・・・ところでここは火星なわけですが、貴女はどうやってここに?」
『武力介入がしたくなりまして』
「・・・貴女の今のマスターの心労が思いやられます・・・」
『そんなことないですよぅ~♪』


と言うか、本当に誰がマスターになってるんでしょう?
そもそも、火星と地球間でのタイムラグをどうしているのでしょう?
というか、ここは一応「異世界」なのですが。
それ以前に、何をしにここに来たのでしょう・・・?
・・・ダメです、疑問しか出てきません・・・。


ちなみに、私は『ブリュンヒルデ』の中でシミュレーションをしています。
艦隊の集結が進んでいますので、最近は私も『ブリュンヒルデ』にいることが多いのです。
王宮が正式に完成するまでは、この船が私の玉座の置き所・・・なんて。


その時、コンコン、と扉がノックされました。
おっと、次の予定ですね。ミクも、立体映像を消します。


「失礼致します」


その時、シャオリーさんが執務室に入ってきました。


「例の・・・国境で保護した者達が、陛下への謁見を求めております」
「わかりました、隣の応接室に通してください」
仰せのままに(イエス・ユア・)女王陛下(マジェスティ)


次の予定は、先日こちらに公国での虐殺の情報を伝えてくれた方々にお会いすることです。
名前などはすでに聞いていますし、連合のスパイと言う可能性もありません。
シャオリーさんは私の言葉に頷くと、退室しました。
私は5分程待って、隣の応接室に向かいました。
私がノックして、応接室に入ると・・・。


「おぉ~、マジで王様だったんだな。久しぶりだなアリがっ!?」

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