第27話「造物主」
Side アリア
「では、手順とそれぞれの役割を確認します!」
私がそう声をかけると、いろいろな方向から返事が返って来ました。
役職上、私が一番偉いので、私が場を仕切っています。
・・・何だか、女王と言うより教師みたいな感じがしました。
修学旅行の引率みたいな。
まぁ、実際にはそんなに平和的ではありませんが。
限りある人員と資材を、効率的に振り分けねばなりません。
「まず、フェイトさんとラピス中佐率いる『銀の福音』部隊の大半は私と一緒にここで『リライト』の管理です。私とフェイトさんは発動後は<初代女王の墓>に向かうので、その間に撤退の準備もお願いします」
「うん」
「「「仰せのままに、女王陛下!!」」」
フェイトさんと『銀の福音』の皆さんが返事を返します。
部隊長の女性、旧世界はアイルランド出身のレイチェル・ラピス中佐と視線を交わした後、次へ。
「次にエヴァさんと千草さん達、関西呪術協会、及びスコルツェニー中佐率いる『白騎士(ヴァイス・リッター)』部隊と『銀の福音』部隊の一部はゲートポートへ。<造物主(ライフメイカー)>の移送を行って頂きます」
「ふん、別に私一人でも良いんだがな」
「いや、そうもいかんやろ・・・」
「「「仰せのままに、女王陛下!!」」」
順番としては、エヴァさん達の作業の終了後に旧世界との繋がりを断つ作業に入り、そこから『リライト』になるわけですがね。
<造物主(ライフメイカー)>の封印がどうなるのかが微妙ですが、仕方がありません。
なお、ドイツ系美男子な『白騎士(ヴァイス・リッター)』隊長、オットー・スコルツェニー中佐を見ると、不敵に笑っておりました。
・・・無茶はしないでくださいね。
親衛隊の方ですから、無理かもしれませんが。
「クルトおじ様は、『ブリュンヒルデ』で宮殿の頂上部に接舷してください。今なら古代の迎撃兵器群も停止していますから」
『仰せのままに、女王陛下。にわかには信じがたい状況のようですが・・・一つ報告が。タカミチ・T・高畑がそちらに向かっております』
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