ハーメルン
どうしてこうなった? 異伝編
NARUTO 第十七話

 ナルト達が暁に備え、暁が来たるべき未来に備え、それぞれが力を蓄える。そうして時は瞬く間に流れて行った。
 ナルト達が修行という任務を受けてから三年近い年月が経った。その年月でナルト達は強く、そして大きく育っていた。

 それを証明するかの様にナルトとサスケは闘いを繰り広げていた。
 三年前と同じ様に体術合戦をし、三年前とは桁違いな技術を披露する。
 ナルトの流れる様な連撃をサスケは捌き、サスケの反撃を紙一重で避ける事でナルトは逆に反撃の機会を作る。だがそれを読んでいたサスケは体を深く沈めてその反撃を躱し、体を沈めた反動を利用してナルトを蹴り上げた。

「ぐあっ!」

――火遁・豪火滅却!――

 空中に吹き飛んだナルトへの追撃としてサスケは火遁の術を放つ。それはかつてうちはマダラが集団の敵を相手にするのに多用していた高等火遁だ。今回単体のナルトに使用したのは影分身を警戒した為である。
 広範囲に広がっていく炎がナルトを襲う。まともに当たれば並の忍ならば骨も残らないだろう。だが、ナルトは並などではなかった。

 ナルトは空に吹き飛ばされながら、追撃への対処として既に影分身を作りだしていた。豪火滅却を放たれた後に影分身をしても間に合わない可能性があるため、蹴り上げられながら影分身の術を使用していたのだ。
 そして影分身は本体の前に現れ、両の手にそれぞれ大きな螺旋丸を作り出す。それを豪火滅却にぶつける事で後ろにいる本体へ炎が向かわない様にする。
 威力と範囲を兼ね備えた豪火滅却を一部分とは言え掻き消す事が出来るのも、同時に二つの螺旋丸を作り出す事が出来る様になったからである。
 かつては影分身を利用して初めて片手に螺旋丸を作る事が出来たのだが、今はその必要もないのだ。

 更にナルトは次々と影分身を作り出す。影分身が本体を投げたり蹴ったりする事で空を移動しているのだ。
 そうしてナルトは豪火滅却による炎の壁を上から乗り越えてサスケへと接近する。豪火滅却は巨大な炎の壁を作り出してしまうので、術者が対象を見失う欠点もあった。それを突いたナルトの戦術であった。

 だがそのような欠点など術者であるサスケには承知の上だ。常に気を張ってチャクラを感知していたサスケはナルトの位置を見失ってはいなかった。
 サスケは感知タイプと呼ばれる感知を得意とする忍ではないが、それでもこの距離ならばこの程度の感知は造作もなかった。

 ナルトとサスケは互いに睨み合い、そして計ったかの様にそれぞれが自身の代名詞となりつつある術を展開する。
 ナルトは螺旋丸を、サスケは千鳥を。両方とも一撃で相手を殺し得る威力を持つ術だ。それを相手に叩きつけようとして――

「はいストップ!」

 第三者の手によってそれを邪魔された。
 ナルトとサスケの術を発動している手首を掴んで合気にてそれぞれを吹き飛ばしたのだ。

「うわぁっ!?」
「くっ!?」

 ナルトは大地に、サスケは上空にそれぞれが吹き飛ばされる。大地に向かっていたナルトは更に急加速して大地に叩き付けられたのでかなり痛そうに呻いていた。
 空に吹き飛ばされたサスケは空中で姿勢を取り戻し、華麗に着地していたが。これは単に二人の力の方向がナルトが地に、サスケが天に向かっていたのでそれを合気にて利用しただけで、他意はない。そのはずだ。

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