ハーメルン
どうしてこうなった? 異伝編
NARUTO 第十九話


 最初に聞いた時はその理由が分からなかったサスケだったが、自然エネルギーを取り込み過ぎた場合は石に変化してしまうと聞けば納得もする。
 誰かにそれを止めて貰わなければ一度の失敗で永遠に自然物の仲間入りだ。それはサスケも御免であった。

「ではじっとして自然エネルギーを感じ取る修行を再開します」

 自然エネルギーは生物としての流れを止め、自然の流れと調和して初めて感じ取る事が出来る。
 その為には指先一つ動かさずにじっとしなければならないのだ。聞くだけだと簡単だが、実際にそれを実行する事は困難だ。
 動物とは読んで字の如く動く物である。動かずに居続ける事は非常に難しく辛いのである。

「くっ……激しい修行の方がまだ楽だぜ……」

 今までの修行と全く別物の修行にサスケは地獄の修行の方がまだ楽だったとこぼしてしまう。
 それを聞いたアカネは仙術を会得したら次は仙術の修行が楽だったと思わせてやろうと考え――突如として愕然とした。

「な……!」 
「……? お、おい? どうしたアカネ?」

 急に振り返ってあらぬ方向を見つめて目を見開くアカネにサスケは驚愕する。
 今までアカネと接して来て、こんな反応をしたアカネを見たのは初めてなのだ。
 心配するサスケを気に掛ける事も出来ずにアカネは小さく呟いた。

「穢土転生……なのか? ……マダラ」

 うちはマダラ。かつての同志にして好敵手にして、そして最高の友。
 そのチャクラを感じ取り、アカネは驚愕に目を見張った。

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