第15話
冒険者依頼。
力のない依頼人の代わりに問題を冒険者に解決してもらう。
依頼人は依頼の内容に見合った報酬を用意して、冒険者は問題を解決して報酬を貰う。
冒険者と依頼人とのギブアンドテイク。
ミクロ達は冒険者依頼の依頼書が貼り出されているギルドの掲示板の前でこれから受けようと考えている冒険者依頼を探している。
「なかなか割のいい冒険者依頼がないわね……」
一枚の羊皮紙を手に取りながらぼやくティヒア。
「内容にも気を付けないとこちらが痛い目にみます」
忠告するリューの言葉通りに冒険者依頼の中には胡散臭い冒険者依頼も存在している。
だから、内容やそれに見合う報酬以外にも依頼人の名前などにも注意して受けなければならない。
また、冒険者依頼の殆どは中層からの冒険者依頼。
上層は大抵の【ファミリア】や冒険者達にもこなせてしまう為、それより下の中層からの冒険者依頼がどうしても多くなってしまう。
「『ヘルハンドの牙×一〇、求む』。報酬は他と比べると少し低い」
何枚の羊皮紙を眺めながら慎重に冒険者依頼を選んでいくミクロ。
「しかし、どうしてまた冒険者依頼を受ける気になったのですか?」
冒険者依頼を受けようと最初に発案したのはリューでもティヒアでもなくミクロ本人からだ。
どういう心境の変化なのかわからない二人は今も冒険者依頼を選んでいく中で発案者であるミクロに尋ねる。
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