第十四話
どうも、天野レイです。
今はコムイ室長の所に暇を潰せる事がないか聞こうと思い移動中何だが、見事に迷子になってます。
考え事しながら歩いてたら知らないとこに居たんだよ。取り敢えずで周りを確認したんだがどうやら此処は、科学班(の一部が)暴走して作った物を保管しとく場所みたいだ。
「……もしかしてこの状況って、物凄く危ない状況だったりするのか?」
全力で出口を探さなければ命がないと、俺の勘が告げている。そして、何よりも置いてあるものが殆んど常識を何処かに棄ててきたような形や説明が書いてある奴しかない!
なんだよこのかければ、何を喋っても猫語になる薬や、記憶が数時間位吹き飛ぶ代わりに、一定時間疲れ知らずに書類仕事が出来る薬や、飲んだら寿命が残り三日になる薬とか一体誰が飲むんだよ!
そして、最後の奴だけ明らかに危なすぎるだろうが!
何で誰も処分してないんだよ?!
これ作った奴絶対に疲れ過ぎてたんだろうな、うんそうだよ、疲れてたんだよ多分だけど。
もしも、これを本気で作ってたとしたら一体誰に使う気で居たんだ?
確実に俺ではない筈だ。作られてからそれなりの時間が経過してるみたいだし、俺はまだなにもやらかしてないから俺に使われる可能性はないしどうでもいいか、何よりも早く出口見付けないと何か取り返しのつかない何かが直ぐ其処まで来てる気がしてるんだよな。
「なんだろうね? 何故か人ならざる者の気配みたいなモノを何処かから感じるんだけどまだ、距離や力の大きさ的には大丈夫そうなんだけど関わると面倒事に巻き込まれるよな~」
「ってな訳で、早く出口を見付けないとな~」
本当出口何処にあんだよ?
さっきから見つかるのが頭のネジが、数十本吹っ飛んだんじゃないかと心配するものしかないのは何でだろうな?
三十分後
「明らかに可笑しいだろ、何で其処まで広くない場所をこんだけ探して出口が見つからんがよ。こうなりゃ、ツインバスターでこの部屋ごと吹き飛ばして出るか?」
「いや、吹き飛ばすのは最後の手段にしとくべきか、何が起こるか解らんからか」
「ん? 今誰かの気配を感じような、気のせいか」
「ふう、危うく気ずかれる所だったよ。此処に誰かが居るとは予想外だったとはいえ、早くこれを回収して撤収しなければ」
飲んだら寿命が残り三日になる薬を回収した。
「早くこれを処分しなければ、ばれた後が怖いからな。
居ることがバレなくて良かった」
一時間後
「やっと出口が見つかった」
まさか、出口見つけるのにここまで時間がかかるのは想定外だった。
時間はまだまだあるわけだし、今度こそコムイ室長の所に行こう。
「今度こそ着いた」
「おーい、コムイ室長暇だから暇潰しに来たよ~」
「室長が逃げたぞー、追えー」
「逃がすなー」
「捕まえろー」
「え~と、これって一体どういう状況な訳?誰か説明してくんない」
「ん? ああ、天野か。
これは何時もの事だから気にするな」
「何時もこんな事をやってるのか。
お前らも大変なんだな」
[9]前話 [1]次 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/2
[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク