第十七話
どうも~、只今絶賛コムイ室長の造ったらしい暴走中のコムリンⅡからアレン達と一緒に鬼ごっこ中の天野レイで~す。………って、ふざけてる場合じゃないな。
何故こんなことになっているのかと言うと、数日前まで遡ることになる。
アレンが黒の教団に来て色々とあった後にアレンが部屋に案内された後暇だったからコムイ室長の所に行ったら、アレンが連れていた金色のゴーレム(名前はティムキャンピーと言うらしい)の映像記録機能に記録されていたアレンの過去をコムイと一緒に徹夜して観た後にコムイが、アレンと神田を呼んで任務を言い渡した時に俺にも何か任務が無いのかを聞いたら無いと言われたので、暇潰しで科学班の手伝いをしたりして暇を潰して数日たった今日、コムイがコムリンⅡという自分一人で作ったロボを科学班の人たちに紹介し始めた。
曰く、コムイ室長の頭脳がインプットされたもう一人の自分であり、これによって作業効率が格段に上がると。
それを聞いた科学班の皆は泣いて喜びながらコムイ室長に抱きついていた。
これで残業時間が減ると。だがその喜びもつかの間、リナリーが持ってきた珈琲を飲んだことによってシステムに異常を来たし、突如リナリーに麻酔薬を注射し眠らせると『全エクソシストをマッチョに改造すべし!』と叫び暴走してしまったという何ともアホくさい理由で暴走したコムリンⅡから逃げ続けていた。
逃げてる途中で、ちょうど任務から帰って来たところのアレンが居たので丁度いいとばかりに巻き込み、走りながら事情を説明したら物凄い呆れ顔でこっち見てきたが俺は関係ないぞアレンよ。
そして、今に至る訳だ。
「さて、どうする?」
「いえ、僕に聞かれても答えようがないんですが」
「それじゃ、リーバー班長どうぞ」
「あれは壊すしかないだろ」
対処法を質問した結果、どうにかして壊すことになった。
「そんじゃ、徹底的に壊すか♪」
(何で壊すと分かった瞬間にこんなに嬉しそうにしてんだ/の?)
「と本来なら言いたいとこだが、生憎と科学班のとこに武器が置きっぱなしになってるんだよな~」
本来ならさっさと壊すなり無力化するのだが、武器がないが為に逃げ回るしかない状況になっていた。
『おおーい、無事かー!』
「室長!みんな」
どうやって壊すか悩んでいると科学班の皆が地下へと行くために使う浮遊式エレベーターに乗って現れた。
「班長ぉ、早くこっちへ!」
ジョニーはそう言いながらクマの人形を此方に差し出している。
ジョニーよ。
その差し出してるクマの人形に掴まっても、千切れて下に落ちてくみらいしか見えないんだが。
「あ、アレンとトマも帰ってたの?
こっち来い早く……」
ドゴォン!
そんな音と共に壁を破壊してコムリンⅡがやって来た。
「来たぁ」
(まさか、壁を突き破って出てくるとか予想外だったな)
ガシャコン!
そんな音が聴こえたからエレベーターの方を見たら、明らかにエレベーターの中に仕舞っておける大きさを超えている砲身が中から出てきていた………。科学班の技術力って一体どうなってんの?
(あの逆三角形のエレベーターの中にどうやってあんなにデカイ大砲が仕舞ってあったんだ?)
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