15.メダロッ島(五日目)
突如、係員の男性は意地悪そうに笑い出した。
「はっはっはっは! 親に内緒でデートときたか。中々、見込がありそうな奴ロボね! 言っておくけど、今の俺の顔はこの世に存在しないロボよ」
「えっ! ロボ! まさか」
気付いた時には既に遅し。ミルシィはくさむらから出現した金魚鉢頭のロボロボ団員とそのメダロットたちに捕えられてしまった。
イッキはメタビー、金衛門で応戦しようとしたが、係員に扮装したロボロボ団に羽交い絞めにされてしまい、メダロッチを強奪された。声を出したくとも、口にタオルを猿轡のようにきつく巻かれ、頭に布を被された。
布を被される前、ミルシィの泣き顔が目にちらついた。抵抗しようにも、体と腕を縛られてはどうしようもない。
メダロッチを奪われ、ロボロボ団にへまして捕まり、女の子一人も助けられなかった。大きなショックの連続に、イッキの心は停止してしまった。
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