ハーメルン
俺の一族がレアモンスターなんだが。
ドキ!骨と筋肉のマッスルカーニバル

今回無事だったのは奇跡と言ってもいいだろう

「オルガマリーがいない?」
ここは物語性や運命というルールが存在しうる世界なのだ。
本来オルガマリーはレイシフトの才能がない。だが、なんとでもなってしまうのが型月の怖い所でもある。
例えば幽体離脱とか……ないよな?

もし仮にレイシフトに成功しても意味消失とか起こされてたら堪らないからコフィンに入れたが……来てないが一番なんだけどな

だが、余計な介入で原作みたいにバッドエンドの罠が機雷原のようにしかけられている可能性もある

ここは来ていると考えて行動しよう

ならばここにいない原因は……恐らく座標がずれてしまったのだろう。
そうなると、なるべく早く保護しなくてはいけない。
今までの苦労が水の泡にはしたくないからな

「グルルッ」
「その前にこいつらを何とかしないと」
気がつくと自分の回りにスケルトンが集まって来ている
彼はポーチから竜牙兵をばら蒔きクロスボウを構えた。








「先輩、あれはなんでしょうか?」
「さあ?」
具田修とマシュはレイシフトした地点から他の生存者の探索をスケルトンと戦いながら行っていた。
その途中で戦闘音が聞こえたので近づいてきたのだが…

「唸れ私の右ストレート!」
バコン!
「オオオラーーー私の上腕二頭筋を見よ!ラリアットーーーーーー」
ガコン!
「スケルトンから武器と服を奪えーーーーーー」

妙な白人の筋肉達がスケルトンを襲撃していたのだ


その筋肉の集団の中にマシュは見知った顔を見つける

「先輩!」
「俺?」
「違います先輩の先輩です」
マシュはそう言って筋肉に近づいていく

「ああ……マシュか」
「先輩どうしてここに?」
「なあにちょっと巻き込まれただけさ」
「どうしてそうなったかわかりませんが、彼等はなんなんですか?」
「竜牙兵」

「はい?先輩何を言っているかわからないのですが…」
「マシュ!世の中にはわからない方が良いこともあるんだよ」
「わかりました、今はそうします。その代わりに落ち着いたらキチンと話してもらいます」
「そうしてくれるとうれしい」
「先輩は何をしているんですか?」
「所長の捜索だよ」
「所長がここにいるのですか?」
「たぶん、けど全然見つからないんだ……マシュは見なかった?」
「こちらも所長どころか生存者一人すらも発見できていません」
「そうかい。ところで彼は?」
「あっ紹介します。私のマスターの具田修さんです」
「はじめまして」
「君がマシュのマスターかい?なら、もしマシュを悲しませる事が有ったらあの中にほうり込んでやる!」

そう言って筋肉を見せ合っている竜牙兵を指差す

「肝に命じます」
「ならばよし!」



それにしても所長は何処なんだ…………

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