ハーメルン
主(ぬし)の活動報告
ガルパン二次創作のアイデア
2021年05月05日(水) 00:19

 拙作『逸見エリカに憑依したある青年のお話』について、こんなお話のアイデアがありました。眠らせるのももったいないので、出来上がっている部分をこの場を借りて世に出させてもらえればと思います。



『大洗の忠犬、黒森峰の狂犬と出会う』


 私は秋山優花里。我が敬愛する島田愛里寿隊長のため、そして大洗女子学園戦車チームを勝利に導くために対戦相手の学園艦に潜入するのが趣味───じゃなかった、任務であります。そして今日は決勝戦の相手である黒森峰女学院に潜入したのでありますが……。

「貴様、見たことない顔だな!襟元のエンブレムが左に15度も傾いているし、なんだか怪しいぞ!」
「それに、そのジャケットの皺はなんだ!皺が許されるのは3本までだと決まっているだろう!アイロンのプレスが未熟すぎる!ますます怪しいぞ!」

 さっそく潜入が見破られそうになり、現在進行系で生徒二人に壁際まで追い詰められて詰問されているのであります……。黒森峰の厳しい校風は有名ですが、まさかここまでとは思いもしませんでした。さすがはドイツ文化に根ざしているだけあって、細かいところまで規律に忠実です。せっかく黒森峰戦車チームのタンクガレージまで近付けたのに、これではなんの情報も得ることが出来ません。西住まほさんに代わって隊長を任ぜられた西住みほさんと、その腹心にして『黒森峰最強の猟犬』と呼ばれるあの人(・・・)のことを是非調査したかったのですが。
 「ここまでか」と諦めた私は内心で下唇を噛みながら脱出のために後ろ足に力を込めて、

「それは私の客よ」

 横合いから放たれたムチのようなしなやかな美声に動きを止められました。私がギョッとしてそちらに顔を向けると、油汚れにまみれたツナギを着て、同じく油汚れで黒ずんだ作業帽を目深に被った生徒がボロ布(ウェース)で手を拭いながらこちらをじっと見つめていました。帽子からわずかに零れる髪は銀色で、赤い瞳は心の内側まで見通すような鋭さを秘めています。どこかで見たことがあるような、と疑問が浮かびかけたのもつかの間、私を尋問していた女生徒二人が肩をピンッと硬直させて直立不動の体勢を取ります。

「こ、これは申し訳ありません!てっきり侵入者かと思いまして……!」
「まさか貴女のお客様だったなんて!」
「いいのよ。今日の訓練は終了にするわ。ガレージの施錠は私がしておくから、先にみんな帰るように伝えてくれる?」
「「は、はいっ!」」

 大きな尊敬と、さらに大きな畏怖を込めた態度で、女生徒二人は駒のようにくるりと踵を返すと駆け出していきました。残されたのはポカンと口を開けたままの私と、謎の整備士風の少女だけ。

「ええっと……ありがとうございます、であります……?」

 整備士の装いからして、整備長さんなのでしょうか。それにしては風格があります。しかし、潜入してきた私を『客』と呼んで助けの手を差し伸べてくれたようですが、黒森峰に知り合いのいない私はこの人のことをまったく知りません。
 感謝しつつも警戒を解くには至れない私に、整備士風の少女がふっと微笑みを浮かべます。まるで大人のような威厳と余裕の溢れる微笑みには、どこか“会いたいと願っていた想い人にようやく会えた“というような熱っぽさも滲んでいて、思わずドキリとしてしまいます。
 ドギマギする私に、銀髪の整備士さんは身振りでガレージに招きながら言います。

「いらっしゃい、オッドボール3等軍曹(・・・・・・・・・・)。待っていたわ」

 どうやら、この人には私の正体まで見破られているようであります。いったい、この人は何者なのでしょうか……!?




 書けていたのはここまでです。この後、整備士だと思っていた優しそうな相手が、実は警戒していた狂犬だと知って驚く優花里や、狂犬さんから「“西住殿〜!”って言ってみてくれる?」と不思議なリクエストされて混乱する優花里だったりを書く予定でした。いつか書けたらいいなぁ。
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2コメント
2021年05月06日(木) 03:23
國頭云丹林檎

続きがない、だとぉ……!?
これは文科省の卑怯鄙劣な陰謀に違いない(違う)

2021年05月05日(水) 20:39
主(ぬし)

青い人さん!!いつぞやから大変お世話になっております!!
「イヤッホウ、最高だぜ」、そのアイデア、使わせて頂くやもしれません。ガルパン創作における貴方のご助力には感謝するばかりです。

2021年05月05日(水) 19:44
青い人

おお、こちらが以前メッセージにて記載があった「大洗の忠犬と、黒森峰の狂犬の遭遇」の様子ですか。こうして見られると感動するものがありますね。
私は侵入者の大洗の忠犬を黒森峰の狂犬が追いかけ回す事態になるかと考えていましたが、中身ガルパンおじさんな逸見であれば、確かに本物と会ったら名セリフとかを言ってみてもらいたくなりますね。最終章3話にて再び出て来た「イヤッホウ、最高だぜー」とか。

この後西住殿とも会うことになってなんやかんやあって仲良くなるのかな、とか色々想像が捗ります。

2021年05月05日(水) 19:28
主(ぬし)

書いて……みるか……!!

2021年05月05日(水) 17:58
L田深愚

びゃああああああああああああ読みたいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!

2021年05月05日(水) 10:21
Nazz

>「“西住殿〜!”って言ってみてくれる?」と不思議なリクエストされて
不思議なリクエスト過ぎて草、う~ん読みたい……。

2021年05月05日(水) 08:19
あびゃく

めっちゃ読みたいですね!

2021年05月05日(水) 07:22
一升生水

強 者 の 風 格

読みたいですねぇ!

2021年05月05日(水) 01:16
焔片

読みてぇ、是非そこまで、というかエピローグと番外編辺りまで続けてください!

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本文:※10~1000文字



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