ハーメルン
虹に導きを
作者:てんぞー

 虹の一生は短い。だけどその輝きは消えるその瞬間まで見るものを魅了した。だが果たして、それは本当に消えるべき輝きだったのだろうか? 真実は歴史の闇に消える―――暴かれる、その瞬間まで。
~目次~

◇彼女は望まれていなかった
◇彼女はそうやって愛を抱く腕を失った
◇彼女は穢れて人と初めて誰かと並べた
◇彼女が腕を見つけるその時
◇その腕は命を壊す為に生まれた
◇彼女は解き放たれ死地へと迷い込んだ
◇幕間、或いは男たちの余談
◇彼女の青春はそうして決意を抱かせた
◇彼女の道は善意によって死へと導かれた
◇そして彼女は死の道を選んだ
◇故に彼女へと送る言葉は―――
◇―――黙って救われろ
◇そして物語は美しく閉ざされた
◇めでたしめでたし
◇・あとがき
◇愛しいと、そう思った

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