スーナの眼鏡
スーナがザーボンから書類仕事を学んだ後。ギニュー特戦隊の書類仕事をチェックしていたがやはり酷いものだった。
ギニュー→割りと普通。何故かフリーザを称える歌詞付。
リクーム→普通に字が下手。
バータ→提出は早い。ただし肝心の内容が書かれていない。
ジース→蛇足ばかり。余計な事が多く書かれてる。
グルド→誇張する表現が多い。また手直し箇所も多い。
と、この様に基本的に書類の書き方を間違っているギニュー特戦隊。スーナが書類仕事を自発的にやろうと思うのも無理はなかった。
書類仕事をする様になったスーナは一つの悩みを抱えていた。
「この部分が……」
「いや、しかし……」
「使いやすさを優先させると……」
「頼むぞ!スーナの為だ!」
スーナは何故、自分が此処に居るのだろうと首を傾げていた。スーナが今現在居るのはフリーザ軍の開発部の部屋だった。
スーナはギニューに最近、視界が少しボヤけると話した所、ギニューはスーナを連れて開発部へと駆け込んだ。
そしてギニューは開発部の者を集めてスーナの為に眼鏡を作ってくれと頼んだのだ。
実際検査した結果、スーナは近眼である事が判明したがギニューの行動は親バカ故のものだった。
「スーナ様、最新型のスカウターなら近眼でも使えますぞ」
「お父さんの子供だからって私に『様』を付けなくても大丈夫ですよ。スカウターでも良いんですけど、もう少し情報処理が出来そうな物のほうが良いです」
スーナは最新型のスカウターを手に取るが少々不満だった。スカウターは相手の戦闘力を測る事と通信機能が付いているがスーナはもっと情報処理に優れている物が欲しかった。何故ならば、これからはギニュー特戦隊全員分の書類の管理をするのだ。戦闘力を測るよりも情報処理の方がスーナの求める物だったりする。
「ふーむ……それならばスカウター型よりも普通の眼鏡の様にして情報処理用のデバイスにしますか」
「ふむ……ならば、その仕様で作ってくれ。金なら惜しまん」
「あ、あの……そんな大それた物じゃなくても……」
開発部のやる気に押され気味のスーナ。しかし開発部の学者達はやる気に満ち溢れていた。しかもギニューはギニューで金に糸目をつけないつもりらしい。
「任せてくださいスーナさん。最高の物を用意させますから!」
「あ……はい」
こうしてスーナが望まぬままにフリーザ軍の開発部総出でスーナの眼鏡作りが始まった。
そして数日後、スーナ専用の眼鏡型の情報解析ツールが完成した。見た目は普通の眼鏡だがスカウターの様にレンズに文字が浮かび上がり、スーナの求める情報が浮かび上がる。
「スゴい見やすい。文字の処理速度も早い」
「そうか、良かったなスーナ!」
出来上がった眼鏡型の情報解析ツールに満足したスーナ。これによりスーナの事務仕事の効率が更に上がる事となる。
おまけ
「スーナさん、貴女のお陰でスカウターの精度が更に上がりましたよ。素晴らしいですね」
「あ、ありがとうございます。フリーザ様」
眼鏡型の情報解析ツールの開発の影響でスカウターの精度が更に上がったらしい。スーナは知らない内にフリーザ軍に貢献していた。
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