EP7 いざ、夢の跡地へ
夜。サトシとトウヤは合流した。夢の跡地でミジュマルをゲットした事を報告した。サトシのミジュマルは、トウヤのミジュマルにナンパしていた。
【へい!そこのお美しいミジュマルちゃ~ん!オレの胸にダ~イブ!!】
【……】
《こ、この女の目!まるで……まるで、養豚場のポカブでも見るかの様に冷たい目だ!!途轍もなく残酷な目だ……。そう、それは、例えるならば「可哀想だけど、明日の朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なのね」って感じの!》
見事に玉砕したのであった。ちなみに2体のポカブは、何か失礼な事を考えて無かったかコイツと言う表情をしていた。
「サトシ。ポケモンが本当の意味で成長するのってどんな時なんだ?」
ふと思った事をサトシに聞いてみる。
「う~ん、そうだなぁ。やっぱり、逆境に立たされた時かな?」
「どういう事?」
「具体的に言えば、自分にとってタイプ相性が悪いポケモンと戦って、勝利する事かな」
「成る程」
「でも、焦る必要は無いぜ。トウヤには、トウヤのやり方があるんだからさ」
「分かってる」
*
翌日。トウヤはサンヨウジムに挑戦した。選んだのはコーンだ。彼のポケモンであるヒヤップに対して、ポカブを繰り出した。苦戦こそしたものの、見事に勝利。無事、トライバッジをゲットした。
ポケモンセンターでポケモン達の回復を待っていると、アナウンスが聞こえた。
『マサラタウンのサトシ様。マサラタウンのサトシ様。お届け物が届いております』
「サトシ、何か注文した?」
「いいや。でも行って来るよ」
サトシは、受付に向かった。そこには、配達員がいた。
「こんにちは、サトシ様でございますね?」
「はい」
「あなた宛てにお届け物が2件届いております。どうぞお受け取り下さい」
サトシはお届け物を受け取った。まずはアララギ博士から、リバティチケットだ。もう1つは段ボールで、中身を空けてみるとオーキド博士からだった。ガンテツ製のモンスターボールを1ダースずつ入っていた。サトシはそれをバッグに入れた。
*
サンヨウシティを旅立とうとする2人。だが、ふと空をみるとピンク色雪の様な何かが降り始めた。
「何なんだ?」
「ピ~カァ……」ピカチュウが眠そうにしている。
「ピカチュウ!」
サトシは急いで、ピカチュウをバッグの中にいれた。それ以外のポケモンは、全てボールの中に回収した。
「あの方向って夢の跡地か?」
「行ってみようぜ、トウヤ!」
「ああ!」
2人は早速、夢の跡地へ行こうとする。
「ちょっと待って貰っても良いかしら?」
そこに現れたのは、メガネを着けた女性だ。
「貴方達、夢の跡地に向かうのよね?」
「あ、はい」サトシが即答する。
「あ、私はマコモ博士ともうします。別名、夢見る乙女と呼ばれています。」
『なんで?』
『痛いな』
いい歳して夢見る乙女って、と思った2人。だが、それは心の中に留めておいた。
「それで、今回の一件。恐らく貴方達も察している通り、夢の跡地が原因ではと思っています。今からその調査に向かおうとしていました」
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