鷲尾 須美は勇者である ー 3 ー
(……生きて、お役目を終わらせないとねぇ。彼女達も生き残らせて、自分も生き残る。言うは易し、行うは難し)
新士はスマホを取り出し、画面に映る勇者の変身アプリを見たあとに引っくり返す。そこには、今日イネスにあったプリクラで撮った4人の集合写真が貼られていた。
須美の首に左手を回して右手でピースしている笑顔の銀。少し重そうにしながらも同じように左手でピースして小さく微笑む須美。そんな2人の前に頬をくっつけてアップで映る笑顔の園子と朗らかな笑みの新士。
「……まあ、なんとかするかねぇ」
そう言って、新士はスマホをポケットに入れるのだった。
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